姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「甍」←この字、読めますか??

 

こんにちは。

世間はすっかり連休モードですね。

当社は今日も営業しております。

晴天が続くと仕事も捗ります。

 

今日で4月も終わり、明日からは5月ですね。

私が子供のころは今頃になるとでっかい鯉のぼりが

あちこちの家の屋根の上で泳いでいました。

最近は田舎でもそんな風景を見る事はなくなってしまいましたが、

昔は小学校の唱歌で歌われていたらしいです。

「らしい」というのは私の世代では歌っていないからです。

同年代の人に聞いても知らないって人がほとんどでした。

この童謡「鯉のぼり」の歌詞に「甍の波と~」って一節があります。

「甍」これで「いらか」と読みます。

意味は「家の上棟」「屋根瓦」「瓦葺きの屋根」などなど。

瓦を意味する字です。

業界外の人で初見で読める人は結構少ないです。

まぁ、「瓦」って字をきちんと書ける人も少ないんですけどね。

領収書をもらう時は必ずレシートの裏に見本を書きます。

そんなに難しい字ではないのになぁ。

「瓦屋根」と一緒に「甍」や「瓦」の漢字も認知してもらえるように

発信していきます。

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写真は昨日、雨漏りの調査に伺ったお宅の玄関に上がっていた

鷹付の鬼瓦です。

築26年が経ち、気になる部分が出てきたので雨漏り調査のついでに

点検して欲しいとの事で調査してきました。

こんな風に気にかけて頂けると家も長持ちします。

メンテナンスフリーって言葉は聞こえはいいけど、言い換えれば

ダメになるまで放置って事やと思うんです。

人間が健康診断しないといけないように、家にも健康診断が必要です。

 

 

さて、瓦の話ばっかりしてても飽きられるかもなので

オススメの本の紹介でもしてみます。

 

有川浩著「空飛ぶ広報室

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有川さんは私が好きな作家さんの一人です。

この作品は3年前にテレビドラマにもなったので

もしかしたらご存知の方も多いかもしれません。

物語の舞台は自衛隊という特殊な環境やけど、

自分達の仕事の内容を知ってもらえていると勘違いして

広報活動に苦心する主人公は他人事には思えませんでした。

業界がどんな仕事をしているのかを伝える事も大事なだと

改めて再認識できます。

東日本大震災直後を取り上げた後日談も収録されています。

自衛隊に興味がなくてもブルーインパルスを見てみたいと

思わせる一冊です。