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姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

重い事にも意味がある。瓦屋根は重たい事が価値観なんです。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
最近現場が遠くて運転する距離が延び延びです。
毎日現場まで運転してる職人さんには本当に感謝です。

 

瓦が重い事は本当にデメリットなの?

 

先日、近畿建築祭に参加させて頂いた時の事です。
建築士会の催しなので当然出席しているのは建築士さんばかりなんですが、
瓦&屋根のブースでの問い合わせが重量基準になっているのがとても気に
なりました。

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陶器瓦ってこれ以上軽くならないの?とかどの屋根材が軽い?とか・・・。
今現在の住宅の価値感が重量が軽い事に向いているからこその問い合わせな
んやと思います。でも、建築士さんには軽い屋根、重い屋根それぞれのメリ
ット・デメリットをきちんと把握しておいて欲しいなぁって感じました。
建築の専門家であるはずの建築士さんが揃いも揃って軽い方がいいって妄信
している事がとても残念やったんです。

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瓦屋根は住宅の構造上重たい方が良かったので今の形になったんです。
木造住宅では柱や梁を組み上げる時に「ほぞ」や「継ぎ手」を使っています。
これは木材同士を組み合わせる事で強度を出すやり方なんです。
そして木材は年月が経つと少しずつ痩せていきます。その時に出来た隙間を
絞める必要があり、その為に屋根に重量をかけていたんです。

 

昔から台風が来たら重い屋根、地震が来たら軽い屋根になっていました。

 

実は軽い屋根がいいて風潮は最近のが初めてではありません。
昔から台風が来たら重い屋根が流行り、地震が来たら軽い屋根が流行る傾向
があったんです。
もともと軽い屋根と言ってもそれなりの重量があったんですが、それが最近
は本当に軽い屋根になってしまいました。
そこで昔ながらの「ほぞ」や「継ぎ手」を使った家の屋根を軽くするとどう
なるか。ほんの少しの風や道路を走る車の振動で家全体が揺れるようになっ
てしまうんです。
最近の住宅は柱や梁を金具で補強しているので軽い屋根でもそれほど影響は
大きくありませんが。

 

価格だけで決めていませんか??

 

住宅を購入する時の大きな基準は確かに価格かもしれませんが、それ以上に
自分がこの先どんな風に生きていくのかを考えながら選ばないと勿体ないと
思いませんか?
転勤がある仕事やのに安いからと家を買ってしまうと無駄になります。
逆にのんびり生活したいって時には大手ハウスメーカーの建売住宅では物足
りなくなります。
私自身、最近は在来工法や伝統工法でないといけないって思いはありません。
新築でないと嫌って人がいるのも分かりますし、中古を自分で好きなように
リフォームするのが楽しいって人は応援したくなります。
価格だけで決めて、家を買っても嬉しいのは最初だけです。
建った瞬間が一番価値の高い家よりも少しずつ自分で育てていった住宅の方
が愛着が沸いて大事にするって事が本当の価値やと私自身は思っています。

そういう人には新築なら「家を買う」ではなく「家を建てる」、中古の家を
買う場合でも大事に育てられた家に住んで欲しいですね。