姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

時代劇の放送が減っていますね。鬼平犯科帳シリーズも終わってしまいました。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
12月も折り返しを過ぎて今年も残り2週間を切りましたね。
そろそろ年賀状の印刷にかからないとですね。
嫁さんと図案をいろいろ考えるのがちょっと楽しいです。

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時代劇見ない人が多いですか?

 

私は時代劇かなり好きなんです。
「必殺仕事人」シリーズや「暴れん坊将軍」「水戸黄門」も良く見てまし
たが、一番好きなのが「鬼平犯科帳」シリーズでした。
その鬼平犯科帳、先日の2夜連続のスペシャルで終了となりました。
鬼平を演じていた中村吉右衛門さんがカッコよくて大好きやったのでとて
も残念なんですが、終了の理由が「原作が尽きた」という事で、今の価値
感で新作を作ってしまうといくら時代考証をしていてもどこかで違和感を
感じていたかも・・・と思うと仕方ないのかなぁって思います。
最近は時代劇離れが進んでいるという話があります。
テレビ番組の数が増えて観るものが分散したせいで視聴率が取れなくなっ
たので作られなくなり、作られなくなった事で時代考証を出来る人がいな
くなって余計に作られなくなるっていう悪循環のようです。
ちょっと瓦の業界と似ている部分があるなぁ。

 

大河ドラマは凄いんです。

 

そんな中、視聴率に関係なく毎年一年通して放送している大河ドラマは実
は本当にスゴイってご存知ですか??
今の大河ドラマは徹底的に時代考証を行って、設定されている時代を再現
する勢いで制作されていると聞きました。
そのせいで画面内がちょっと見づらくなったりもしているようですが。
民放の時代劇を見ているとツッコミ処満載やけど、NHKの時代劇は大河
ドラマ以外でもそういう事がほとんどありません。
まぁ、家族以外に話しても納得してもらえない事がほとんどなんですが。
例えば「必殺仕事人」シリーズなどでよくある、商家の屋根の上から忍び
込む時に瓦を一枚外して入るシーンですが、瓦をメクっただけで家の中に
入れたら大変ですよね?
時代によっては本葺きの場合もあって、一枚外しただけでは人が通る所か
葺き土すら露出しません。桟瓦葺きになった時代でも基本的に土葺きなの
で、忍び込もうとすると瓦外して、土を撤去して野地板(木の屋根板)に
穴をあけて・・・っていう手間がかかるので、時間がかかるしとてもじゃ
ないけどこっそりとはいかないです。
エンターテインメントやから細かい事は気にしないって言われたらそれま
でなんですが、やっぱり専門職としてはツッコミ入れたくなります。
設定された時代にない瓦が使われてたりっていうのもそうですね。

 

知ってるとニヤリと出来るって楽しみってあると思います。

 

好きやから詳しくなるんですが、詳しくなると細かい設定に気が付いて、
それを見つけるのが楽しかったりもします。
着物の種類や食卓みたいな細かいところなんですが、そうやって考えてみ
ると、衣食住がその時代を反映していてその時代を知るための手がかりに
なっていて知らないうちに勉強になっていたりもします。
民放でも時代劇がシリーズで復活してくれへんかなぁ。