姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

何かに呼ばれてる?同じような仕事が続く事があります。ご縁を頂いてるって事ですよね。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
今日が仕事納めの企業も多いようですね。うちは一応明日が年内最後の予
定です。が、もう少しで完工の現場もあるので、終わらせられる現場は終
わらせたいなぁ。
って事で今日は私も現場に出ていました。

 

今年の年末は年末感を感じないままです。

 

例年なら仕事がちょっと減速して、倉庫の片付けやってる時期なんですが、
今年は天気の影響などで遅れた仕事などが重なって年末までバタバタにな
っています。
特に12月に入ってから塀の瓦の工事が多かったですね。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20161228222919j:plain


普段は塀の瓦の工事って3ヵ月に1件あるかどうかって程度なんですが、
今月は4件着工、1件は瓦が特殊なもので発注済でした。
たまにこんな風に同じような工事やったり、地域が重なったりという事が
続く事があります。
ある地域で仕事していて、その事を知らない人からすぐ近くの現場の調査
を依頼されたりとか施工中の現場で使っている瓦の問い合わせがあったり
屋根の形も同じような形の現場が続く事があります。

 

ご縁を感じる瞬間。

 

施主さんと話していたら友人の知り合いやったり、近所の人の親戚やった
りって事もあるし、お互いに知らないまま同級生の家の修理に呼ばれた事
もあります。
そんな時に「ご縁を頂いてるなぁ」って感じるんです。
ただの偶然って片付ける事も出来るんですが、私自身は「ご縁」って思う
事にしています。
偶然やったら1回きりやけど、ご縁やったらその後も繋がるって思うから
です。
瓦工事ってリピート率が高いとダメって考えてしまう業界なんですよね。
それだけ雨漏りや不具合って事やから。
特にリフォーム工事になると一度葺き替えしてしまうと災害がなければ少
少なくとも30年は特に問題が起こらない事が当たり前です。
だからお客さんとは仕事では一度お会いするだけの方がいい。
だからご縁を頂いて仕事以外で繋がれたらいいなぁって思うんです。
企業として考えるとリピート率は大事なんですが、それがお客さんの困り
事に繋がるのならリピートは要りません。
もちろん、自分の家じゃなく親戚であったり友人であったりというような
紹介は大歓迎ですが。(笑)

 

50年経つとリピートというより新規です。

 

たまに「あんたのおじいさんに瓦してもらったんよ」って言って頂く事が
あります。
年が明けると弊社は創業103年になるのでそんな事があるのも当然と言
えば当然なんですが、それでも祖父の仕事を覚えていてもらえて、それが
長く家を守っていたって事を教えてもらうととても嬉しくなります。
祖父の時代なので50年くらい経ってたりしますが、それだけの時間が経
ってしまうとリピートと言っていいものかって考えます。
お客さんも代替わりしていて、忘れられていたり別の付き合いが出来てい
たりするので。それでもうちを選んでもらえるのは「ご縁」があったから
やと思うんです。
だから私はこれからも「ご縁」を頂けたと思う事にします。