姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

専門外の人が聞くと冗談みたいに聞こえる?専門用語は変です。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
瓦業界は1月~2月が一番の閑散期なので技能検定などの行事が
この時期になっているんですが、今年は少し現場が動きだしてい
るのと行事とが重なってかなりバタバタしています。

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瓦の名前は専門用語です。

 

瓦の種類や役モノの名前は一般の人には笑ってしまうようなモノ
があるみたいです。
軒先に使う瓦には「万十」「一文字」「鎌唐草」など。切妻屋根
の両サイドに来る瓦には「大袖」「小袖」「大角」「小角」など
ですね。音で聞くと「まんじゅう」とか「だいそで」「しょうそ
で」って確かに何でそんな名前?って思うような名前になってい
ます。
色の名前も「青緑」「うぐいす」「柿茶」「濃チョコ」「シルバ
ー」などなど、音で聞いてイメージする色と実際の色が違ってい
る事があるのでお客さんから聞いた色から推定するのが難しい場
合も比較的多いです。

 

どの業界でも専門用語はあるけど難しいですね。

 

専門用語にする事によって専門性をアピールするって事もあると
は思うんです。お客さんに凄いなぁって思ってもらえる部分も確
かにあるので。
でも基本的には専門用語は業界内のみで使う言葉にしておかない
とお客さんが置き去りになってしまいます。
私もお客さんに説明する時についつい専門用語を使ってしまって
それがどれを指すのかって説明が必要になる事があります。
自分たちの当たり前は世間一般では当たり前ではないって事を今
一度肝に命じないといけないなぁって現場調査に行ってお客さん
に状況や修理の方針を説明する時に思います。

 

建築関係は比較的古い言葉が多い気がします。

 

業種によっては専門用語はカタカナやったり英語やったりすると
思うんですが、建築関係の専門用語は今は日常では使われなくな
ったような古い言葉が多い気がします。
昔は専門職じゃなくても当たり前に使っていたような言葉が今で
は建築の専門用語でしか出てこないんですね。
最初にお客さんと打ち合わせしたら後は完工まで業者にお任せと
いう信用商売やったから余計にお客さんに説明する事が少なかっ
たのが1つの要因かなぁ?って思います。
今ではその考え方は通用しないので、どうすれば分りやすい説明
になるかって事をしっかり考えていかないとです。