姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

学歴よりも大事なもの。受験シーズンに毎年思う事。

こんばんは。
姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
大学や高校の受験のシーズンになっていますね。インフルエンザ
やノロウィルスによる胃腸炎など体調管理も難しい季節やけど、
負けずに頑張って欲しいです。

 

昔は勉強嫌いな人がなっていました。

 

江戸時代まで遡ると職種に関係なく職人という仕事は尊敬を集め
る仕事でした。専門知識を駆使して仕事を進めるという意味では
エリートと言ってもいい存在でした。
その分、プライドが高い人が多くて横柄な態度をとる人や我儘な
人も多く、そのイメージから段々と柄の悪い職業の代表格みたい
な印象になってしまったんやと思います。
私が子供の頃は特に勉強が苦手な人が職人になるっていう先入観
が世間一般のイメージとして出来上がっていたように思います。

 

学歴はただの目安です。

 

私自身は大学院を修了していますが、家業を継ぐ時に何人かに言
われたのは「大学院まで出てるのになんで瓦屋になるん?」でし
た。なんで大学院出て家業継いだらダメなのか物凄く不思議に思
いました。
家業やからってだけで継げるほど気楽なものじゃないんですが、
「せっかく高い学歴があるんやからもっといい仕事に就けばいい
のに家業継ぐのはもったいない」って思われたようです。
職人の世界に入って一番に思ったのは経験がない事が一番不利や
って事です。
幸い、ずっと建築関係の勉強をしてきたので経験不足を知識で補
えたんですが。

 

学歴も職歴も価値観の1つであってどっちが上ってない
と思います。

 

高度成長期からバブルを経て現在まで学歴が一番重要という価値
観が当たり前になっていますが、本来はどちらか一方だけが大事
って事はないんやと思います。
大学に行くと地元以外の人との繋がりは行かない人よりは多くな
るけど、早く職に就けばそれだけ深い人間関係を築けます。
今ではSNSなどを利用すれば大学に行かなくても同じくらい交
友関係を広げる事は出来るので、無理に大学に行かなくてもいい
んじゃないかなぁ?って思ったりもします。
学生時代の自分が自由に使える時間の長さは確かにとても魅力的
で私自身も一人暮らしの経験がしたくて進学したのは確かなので
あまり偉そうな事は言えませんが・・・。
今は中学校でも職人仕事を体験できるプログラムがあるのがとて
も素晴らしいと思います。

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