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姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「火入れ式」で想いを込める。家造りの根源を見たような気がしました。

こんばんは。


姫路の瓦工事店の表(おもて)です。
今週は出張やら何やらで事務所に居る時間がめっちゃ短くなって
たまに自分の机に座ると書類関係がエラい事になってたりします。
明日頑張って処理しなきゃです。

 

火入れ式に参加させていただきました。

 

今日は淡路島の大栄窯業さんに伺いました。もうすぐ上棟する家
の施主さんと「火入れ式」に参加するためです。
「火入れ式」というのは大栄窯業の道上大輔さんが始められた試
みで、これから工事をする家の瓦を焼成するという段階の時に施
主さんや工務店さん、設計士さんや瓦の施工店などが参加して窯
の前で家造りに対する「想い」を半紙に書いて瓦と一緒に焼く事
で瓦にその想いを込めるという儀式です。
施主さんだけでなく工務店や設計士の方でも瓦の窯元がどんな所
なのかとか焼く前の瓦がどんな状態なのかってご存知ないので、
自分の家の瓦がこれから焼かれるっていう瞬間に立ち会えてどん
なところで作られているのかを知る事が出来るというのはとても
貴重な体験のようです。

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一生に一度の経験を思い出に残すお手伝いが出来る事が嬉しいです。

 

家造りって普通は一生に一度あるかないかですよね。そんな大事
なライフイベントを昔はしっかりと思い出に残るようにプロデュ
ースしていました。今はそれが単なる工程になってしまっていて
家を建てる主役である施主さんが関わる事が出来ないようになっ
てきています。そんな中でこの「火入れ式」は画期的なイベント
になると思います。
建築材料がどんどん工業製品と化してしまって、完成品として手
元に届いた時にはどんな風に作られているのかが全く分からない
ものばかりになっています。
作り手の顔が見えて想いが見えるというのはお客さんにとっても
安心の材料になるし、お客さんの顔が見えるという事も作り手側
にとってモチベーションを保つ材料になるからです。

 

ホンの小さなトクベツが大きな意味を持つのかも。

 

物質面から言うとこの「火入れ式」で瓦の耐久年数が増える訳で
もないし、効率が良くなるわけでもないんですがお客さんが少し
でも「特別」って感じてもらえたらそれだけでその家は長持ちす
ると思います。自分の想いを込めた材料を使うんやから大事に使
うしメンテナンスもしっかり考えると思うので。
そういう日常の小さい事の積み重ねが瓦の街並みの復活の鍵にな
るかもしれませんね。
今日は本当にいい経験が出来ました。