姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

職人が引っ張りだこになるのはもうすぐです。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
5月に入りましたね。天気予報は今のところ雨マークが付いてないのでお出かけ日和になるんかな?

 

第14期ヘリテージマネージャー養成講習会の募集が始まりました。

 

本日、5月1日から第14期ヘリテージマネージャー養成講習会の募集が始まりました。私が受講した11期までは毎年開催やったんですが12期以降は2年に1回に変更になりました。受講人数が定員に満たなかった為やって聞いてます。今年定員割れすると3年に1度になるそうです。
元々は建築士の資格を持ってる人だけが受講できる講座やったんですが、今年からは各職種の技能士や施行管理技士も受講できるようになりました。更に建物の持ち主や建築士と建物を事業の運営で活用したい人とのマッチングを支援する人材づくりを目指して「コーディネーターコース」が新たに始まります。
これまで設計や監理を行う建築士さんばかりで実際に現場で仕事をしている職人が少なく、登録文化財にする事は出来てもその後の改修でうまくいかなかったり活用が出来なかったりといった事を踏まえて受講資格が変わりました。
古いモノの魅力引き出して新しいモノ以上の価値観を見出す事が出来る仲間が増えていく貴重な機会なのでいろんな人に知ってもらいたいです。

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古いものが一番いいとは思いません。

 

私はよく古いものにもっと目を向けたらいいのにって言ってます。特に住宅はもっと古いものを見直したらいいのにと思ってるのは確かなんです。
でもだからと言って古いもの全てがいいとは思いません。どう考えても寿命が来ている建物を無理矢理改修しても危険なだけやし新築にした方がいい場合も多いと思います。
特に人が多く集まる公共の建物は安全性なども考えると新しいものの方が安心出来ます。
って事で、ちゃんと手入れしたらまだまだ現役で大丈夫な建物を壊して新しくする事に対してはモノ申したいだけで何でも古いものが一番やとは思ってないです。

 

もうすぐ職人は引っ張りだこになります。

 

建築業界全体で現場で仕事をしている職人が高齢化しています。なのに若い入職者はあまりいなくてどんな職種でも職人さんが不足してきています。今はまだなんとか人数確保出来ていますが、近い将来建築系の職人は人手不足になるのが確定しています。今でも一部では段取りしようとしてもなかなか来てもらえない人が居ますが、今後はそういう職種がどんどん増えてくると思います。そのための方策として大手メーカーは特別な技能がなくても仕事が出来るような工法を開発しようとしていますが、専門職がいなくなったら誰が仕事するんでしょう?
職人が引っ張りだこになる未来はもうすぐそこまで来てるような気がします。