姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

学生時代の悩みは社会に出てみると小さく感じるけど当人にとっては大問題なんですよね。

こんばんは。

 

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は午後から母校の明石高専の4年生を対象にした進路相談セミナーに参加してきました。学生達と話してたら自分の学生時代を思い出しました。

 

専門は苦手と言いながら専門に縛られてました。

 

高専という所は中学を卒業したばかりの子供がいきなり大人扱いされて、とことん専門分野を叩き込まれる場所です。
「生徒」ではなく「学生」で、勉強するのもしないのも自由。ただし責任は自分で取りなさいと1年生の時から言われます。
そうやって4年生まで進級する頃には専門(建築)は苦手やっていいながら就職するのか、進学するのかって進路を決める時には建築以外の選択肢を自分では見つけられなくなってしまう事が多いように思います。私自身がそうでした。
今になって振り返ってみると私はそれで良かったと思います。でも現役の学生と話してたら物凄く狭い世界しか見えてなくて、その中から消去法で将来を決めようとしているんです。
自分もそうやったんかもしれませんが、私が学生の時にはそういう相談を出来る人や機会ってあまりありませんでした。

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見えてるのに認識出来ていないのがもったいない。

 

建築って範囲が物凄く広いって私は思ってます。仕事として考えると広義の意味で建築に携わっている職種は数えきれないくらいあるんですが、学生にとっては「設計」「施工」「構造」の3種類しかないんです。
その中で自分の苦手な事以外の仕事に進もうと思うんですって聞くと、「ちょっと待った!」って言いたくなります。やりたい事じゃなくてやりたくない事で仕事を決めるなんてもったいないです。
いろいろと業種の例を挙げてあれもこれも建築に関わる仕事やって示してあげると目の光が強くなりました。と言ってもそこでやりたい事が見つかったわけではないようですが、今はそれで十分です。

 

大まかな将来像が見えてたら大学に行くのも楽しくなります。

 

目的もなく流れで大学に行くのもどうかって思ってる学生も多いみたいやったけど建築関係の仕事に就きたいという大分類が出来ていたら進学するのはアリやと想っています。
もちろん、その途中でやりたい事が変わる事もあるやろし、その時はそのときでやり直したらいいんです。就職活動が本格化する1年前なんやから、それくらい軽い気持ちで決めてしまう方がいい結果に繋がると思います。
学生時代には話す事のなかった後輩達とあれこれ笑いながら話せる機会はなかなかないので有意義な1日でした。