姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「老舗」企業と「大手」企業の違いって何でしょう?

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
夕方、急激に雲が広がってゴロゴロと雷が鳴り出しました。慌てて事務所のパソコンの電源を落としたんですが、落雷や停電にはならなかったんですが、結構近い所で雷鳴が響いててヒヤヒヤしました。暑いと大気の状態が不安定になるのでゲリラ豪雨とかの心配もあるし落雷の心配もあるので気が抜けません。

 

最初は業歴が長いだけって思ってました。

 

当社は今年で創業103年になります。1914年に曾祖父が瓦製造業として始めました。同期は宝塚歌劇団と東京駅って知った時はめっちゃびっくりしました。
家業を継ぐ為に会社に戻った時はそれが凄い事やとは思わずただ業歴が長いだけって思ってたんです。親父も同じ感覚やったみたいです。
でも異業種交流会とかに参加するようになっていろいろ勉強すればするほど古い会社が今に残ってるってだけでも凄い事やって分かってきたんです。
2度の世界大戦とかオイルショックとかバブルの崩壊とか恐ろしい出来事を乗り越えてきたって事なんですよね。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20170728214941j:plain

老舗企業の数は日本が世界一です。

 

実は創業100年を超える企業の数は日本では3万社あると言われています。個人商店とか個人事業主なんかを含めると10万社あるって説もあるくら多いんです。
ちなみに創業200年以上の会社は日本では3000社超で当然世界一。2位はドイツで800社ちょっとらしいです。
業歴1000年以上っていう超老舗も日本には7社もあるらしいんですが、この老舗企業ってほとんどが中小企業なんです。
所謂「大手」企業には老舗ってそんなに多くないようです。

 

老舗はお客さんとの距離感が近いように思います。

 

「大手」と「老舗」の違いって「顧客名簿」の質なんじゃないかなって思います。
「大手」のそれは名前が並んでるだけの単なるデータやけど「老舗」ではそれぞれのお客さんの顔とか名前とか場合によっては家族構成とかそういうものまで把握してるイメージです。
中小企業の事業規模やから出来ることやとは思いますがお客さん1人1人に対して丁寧に商品を届けてるからこそ長く続けていられるんですよね。
会社を大きくするのも確かに成功の1つの形やけど、次の代やそのまた次の代まで会社が続いていくのも成功してるって言えると思います。
折角100年続いたので150年、200年と続けていけるように頑張って行きます。