姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

建築はいろいろな業種の集合体なので専門家がたくさんいます。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
足掛け4か月ほどかかっていた工事がやっと終わりそうです。まだまだ片付けは残っているけど瓦工事そのものは今日完了したのでホッとしました。

 

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戸建て住宅1軒に関わる業種の数をご存知ですか??

 

一番に出てくるのが大工さんですね。その他に電気屋さんや水道屋さん、もちろん我々屋根工事業も含めて15~20業者くらいが関わってきます。
その中で一般に存在を認識されている業種がどれだけあるでしょうね。大工さんとか左官屋さんは知られていますが、あまり出てこないのが畳屋さんや建具屋さんです。最近の新築の家では和室がないので畳も襖もなかったりして余計に認識されなくなってます。
他にもクロス屋さんや防水屋さんなど言われてみれば確かに専門業者があるけど言われなければ想い浮かばない仕事がたくさん集まって1軒の家が建てられています。
子供の頃に「姫路城は誰が建てた?」ってなぞなぞで「池田輝政」って答えたら答えが「大工さん」やったけど、大工さんだけじゃ建たないんですよね。

 

知ってもらう為にいろいろやってます。

 

私も瓦や瓦を扱う屋根工事業そのものを知ってもらう為にブログを書いてます。他にもものづくり体験教室として学校へ出張授業に行ったり、鯱つくり体験やったりといろいろな活動をやってますが全部知ってもらうための活動です。
屋根の上で仕事をしていたらあまり人と関わらずに1日が終わってしまう事もよくあるので、いろいろな人とコミュニケーションを取れる機会があるのがとても有難いんですが、1回きりの出張授業ではなかなか覚えてもらえないのがネックでした。
今はこうやってブログを書いてる仲間が何人も居るので、かなり心強いんです。
常滑の屋根屋、屋根誠の竹内さんもその1人です。

yoshikixxtri.hatenablog.com

建築士は建築全般の専門家ですが・・・。

 

建築士の方とお話する機会も最近はよくあるんですが、その時にちょっとびっくりする事があります。
建築士というと建物の構造について少なくとも我々瓦工事業の人間よりはよく知ってるはずなんですが、「軽い瓦はないの?」って言う方がまだまだ多い事です。
実際には軽量の屋根材を使って新耐震基準という基準を満たした住宅と100年近く経った木造軸組み工法の住宅との耐震比較実験では100年近く経った住宅の方が倒壊していないレベルの震動で新耐震基準の住宅が倒壊したという結果が出ているんです。
耐震において重要なのは屋根の重量じゃなくて住宅を構成する構造そのものやという事なんですが、世間一般に言われている情報に少なくない専門家が踊らされているという事なんです。建築の専門家ではあっても屋根の専門家じゃないから知らない事も多いっていう事ですね。当然私たちも屋根の事については詳しくてもそれ以外の事については素人同然という事が多々あります。
もっとも我々も設計士さんも他の業種とのネットワークは当然持っているので、自分たちの手に余る場合には専門家に問い合わせる事が出来ますので、疑問や不安があれば問い合わせしてください。