姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「ちょっと不便」がちょうどいい?

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日の雨に続き今日はかなりの強風でした。梯子を積んで自動車専用道路を走ってると風にあおられてフラフラして怖かったです。

 

省エネ住宅って本末転倒になってない??

 

最近の住宅は高気密・高断熱の住宅がかなり多くなっています。エアコンを使う事を前提とした家づくりになっているので、熱効率を考えるとその方がいいという事なんですね。
でも気密が高いという事は空気の流れがないという事なので換気をしないままやと二酸化炭素の濃度が上がってしまうのでそういう家では機械による強制換気をしないといけなくなります。


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それに凄い違和感を感じます。高気密・高断熱にするためには当然お金がかかります。その上換気の為に機械を設置して24時間の強制換気をするんです。エアコンの効率を良くするために違うところで電気を使う事がエコなんですかねぇ??

 

季節感を感じなくなると体調も悪くなります。

 

家の中と外を完全に遮断するということは家の中にいる間は一切季節を感じられなくなるって事です。外が暑くても寒くても家の中では常に一定温度になっているって、確かにすごい事やけど、それで健康になれるかっていうとむしろ季節に対応出来なくて不健康になります。
体温調整が出来なくて熱中症になったり、冬場にヒートショックを起こしたりっていうのもそれが原因ですよね。
体力的に対応が難しい病人がたくさんいる病院や老人ホームなどではその方がいいのかもしれませんが、家で生活していると外に出ずに過ごすのって不可能です。仕事や学校に行かないといけないし、買い物や遊びに行く事もあると思います。
今の住宅の考え方やと環境に適応できる体は作れないですね。

 

今更便利な生活からは抜けられないです。

 

もちろん、私も真夏の暑い時期にはエアコンのお世話になるし冬場は冬場で換気なんてほとんどしません。快適になった生活は今更なかった事には出来ないですよね。
でもずっと頼り切りになってると、いざって時に本当に困ると思うんです。
不便やったり快適じゃない間はどうすればいいかってずっと考えてそれを乗り切ろうとするけど便利になったり快適になってそれが当たり前になるとどんどん退化していくような気がします。
ちょっと不便がちょうどいいって私は思います。