姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

今年も秋祭りの季節になりました。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日からの雨は今朝までで天気は回復するとの予報で仕事の段取りを組んでたのに結局昼くらいまでずっと降ってました。予報見る度に後1時間だけ降りますって予報に変わる罠。おかげであちこち無駄に走り回るハメになりました。

 

播州地方は祭りのシーズンです。

 

10月は播州地方にとっては特別な季節です。どこもかしこも祭り祭り祭り・・・。びっくりするくらいあちこちで同じような祭りが開催されています。
現場への移動の途中、信号待ちで見かけた屋台です。

 

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勇壮な祭りとして全国的に有名なのは岸和田のだんじり祭りですが、負けず劣らずな祭りが姫路にもあります。「灘のけんか祭り」と言って、岸和田では駒のついただんじりを引きまわしますが、灘のけんか祭りでは屋台を担いで練り合わせる(ぶつけ合う)んです。
これは灘だけではなくて、播州地方の播磨灘沿岸部全域の祭りに共通してるんですが、特に灘のけんか祭りは7台の屋台が1か所に集まって練り合わせをするのでその時の迫力はちょっと凄いです。

 

神輿は神様の乗り物、屋台は人の乗り物。

 

姫路近辺に居ると「屋台」が当たり前に通じるのでついつい忘れそうになるんですが、他地域の人に「屋台」っていうとタコ焼きとか焼きそばとか売ってる?って言われてしまいます。お店の屋台ではなくて人が乗って太鼓を叩く祭り屋台の事で、姫路の人間は屋台の事を指す「やっさ」という単語が全国どこに行っても通じると思ってる人が意外といたりします。
祭りで担ぐと言えば全国的には「お神輿」が普通で屋台、それも大人が4人も乗って太鼓を叩いているものを担いで練り歩くというのは信じてもらえないかもしれません。
私の地元では屋台はかなり小さい子供屋台(小学生が乗る)なので重量的にはかなり軽いはずなんですが、年々担ぎ手が減っています。
子供の数が減ってしまったのと祭りに子供は参加していてもその親は仕事などで参加出来ない事が多いのが原因ですね。

 

地域の行事を盛り上げるには地元の人間の参加が必須です。

 

どんどん高齢化して屋台の担ぎ手がいなくなってる地元ですが、最近少しずつ若い子たちが祭りに参加するようになってきています。
進学や就職で地元を離れて初めて自分が参加してた祭りが全国的なものではないって知る事になるので、寂しくなるのかもしれません。
なんせ地域によっては祭りの時期は学校はもちろん、近隣のお店や銀行でさえも休業してしまうんです。もちろん、国道も一部封鎖されてしまいます。今の時期に仕事をする時にはその地域の祭りの予定を確認しておかないと現場にたどり着けない事もあるんです。
今週スタートして東から西に向かって10月末まで播州では祭りのラッシュが続きます。近くに来られる事があったら一度覗いてみてください。