こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
天気予報は仕事柄毎日チェックしてます。ここ数日はチェックしてはため息ばかりです。姫路の天気予報は雨ばかり。それで実際に雨が降れば諦めも付くけど当日の朝になって晴れに変わったりされるとお客さんへの連絡が出来なかったりもするので困ります。
「近所で工事してるからついでに点検します」は怪しい?
阪神・淡路の震災以降、悪質な訪問販売業者が屋根業界を荒らしまくりました。近くで工事しているからついでに点検しますと言って屋根に上がって瓦を割ったり、どうにもなっていない所が悪いから修理すると言ってする必要のない修理をして法外な請求をしたりという事をやっていました。
ちなみに真っ当な工事店は震災からしばらくは地元の復旧工事などで走り回っていて依頼されていない家に訪問する余裕が全くない所ばかりでした。震災復旧が落ち着いていざ周囲を見回してみたらそういう被害に遭ったお宅があちこちにあって、業者そのものは雲隠れしていたそうです。
元々我々瓦工事の業界は口コミであったり、大工さんや工務店さんからの依頼で工事に行くのが基本で一般のお宅に営業に行く事がなかったので気付くのに遅れたという事もあります。
瓦屋根診断技士という資格があります。
全日本瓦工事業連盟という瓦工事店の組合組織があります。全瓦連と略されているんですが、その全瓦連が認定している資格として「瓦屋根診断技士」というものがあります。国家資格である「かわらぶき技能士」と国土交通大臣から認定を受けていた事もある(今は大臣認定は外れています)「瓦屋根工事技士」という2つの難関資格を持っている人が講習を受ける事によって認定される資格です。言わば瓦屋根のプロですね。組合認定の資格なので当然組合に所属している人しか受けられません。つまり身元がはっきりしているんです。
全瓦連のHPには加盟店の情報が載せられていて、そこを見ればどの会社に有資格者がいるのかも分かるようになっているので、屋根に関する困りごとがあれば検索してみてください。
意外と近くに腕のいい瓦屋さんがあるかもしれません。
訪問販売業者が来たらどうする?
依頼した覚えがないのに屋根工事の業者が「点検します」って来たらその日に屋根に上がらせない事が一番大事です。「知り合いに瓦屋さんがいるので」って言うとほぼ大丈夫です。勝手に屋根に上がっていたら警察を呼んでもいいレベルなのでそこは強気で行きましょう。
そして本当に知り合いに瓦屋さんがいたらそこに連絡して点検してもらえばいいですし、知り合いに居なければ全瓦連のHPから探してみてもいいと思います。
よく相見積りを取っているから大丈夫って言われる方もいらっしゃいますが、相見積りで値段だけ比べてしまうのも危険なのでどんな工事内容なのかをしっかりと説明してもらう事も大事ですね。