姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

建物は知っていても設計者が誰なのかほとんど知られてません。

こんばんば。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

今日も台風の影響でバタバタでした。仕事を依頼してもらえるのは有難い事やけど、災害復旧で少しでも早くと考えられているお客さんには待ってもらうのが心苦しいです。

 

外見はインド風でも中身は和風でした。

 

先日の東京での建築見学旅行では雨の中築地の場外市場や築地本願寺にも行ってきました。

築地本願寺では日が良かったのか結婚式の予定が2組あると入り口に掲示してあり、私たちが中に入ると1組目の式がちょうど始まるところでした。

結婚式というと神前式か人前式くらいしか見たことがなかったので仏式の結婚式がとても新鮮です。

そんな築地本願寺の建物ですが、日本でお寺と聞いてイメージする木造の建物からはかけ離れた姿をしています。外観のイメージはインド風なんです。シルクロードとかにありそうな雰囲気で知らずに見るとまさか日本の仏教のお寺やとは思えないかもしれません。

中に入ると「お寺」のイメージなんですが。

 


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元々は和風のお寺でした。

 

築地本願寺は元々は築地にはありませんでした。最初の伽藍は今の東日本橋にあったそうですが、明歴の大火で焼失した時に区画整理のために新しく埋め立てられた現在の築地に移転しました。その後、関東大震災で再度焼失してしまい、昭和9年に竣工された今の鉄筋コンクリート造の建物になりました。

設計したのは当時の東京帝国大学工学部名誉教授の伊東忠太で、古代インド様式をモチーフにしているそうです。

 

業界では有名人ですが、一般の知名度は低いですね。

 

伊東忠太は建築業界では有名人ですが、あまり一般の人には知られていないです。時代が古くて情報の拡散が遅かった頃の人で、主に東京で活躍された方なので仕方ないんですが実は「建築」という言葉を作ったのがこの伊東氏なんです。築地本願寺の他にも震災記念堂や東京大学正門なども手掛けています。


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東大の門というと赤門が有名やけど、あれは正門じゃなかったんですね。元々は加賀藩前田家の屋敷の門でした。

建築家って裏方の仕事なので知名度が低いんですね。