姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

自然の素材を原料にしているから接していても安心です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
現場に出てて夕方から会議や忘年会が入るとブログ書いてる時間が取れません。朝イチに書ければ一番いいんですが、考えがまとまりきらなくて中途半端になってしまうので一番時間が取りやすい夕方以降になってしまいます。
これも朝イチで書く習慣をつけてしまえば問題ないんでしょうね。

 

淡路島は私の職人としての原点なんです。

 

先日、高専時代の同級生が所属している建築士会の支部会の見学会のアテンドで淡路島へ行ってきました。午前中は現場を回って午後から合流で目的地は瓦大好きな先輩、道上大輔さんのいらっしゃる大栄窯業さんです。建築士の方に瓦の事を知ってもらうまたとない機会やったので同級生から声がかかった時はめっちゃ嬉しかったんです。
そして淡路島は私の職人としての原点でもあります。前職を辞めた後、家業に戻ってから1年間、週の半分を淡路島で過ごしました。瓦の職業訓練校があって、そこで師匠から技術だけじゃなく知識や心構えを教えられました。
今は自分が教える側になっていますが、師匠や先輩の域に到達するにはまだまだかかりそうです。

 

何回聞いても楽しくて飽きない「瓦の話」

 

道上先輩の瓦の話は何回聞いても楽しくて、「そうそう、そういう事が言いたいんです!」って思います。お客さんと話をしてる時に雑談で話す内容を系統立てて分かりやすく例示しながら話が進んでいるので時間が経つのを忘れて聞き入ってしまいます。
毎日の仕事でもっとどう伝えればいいのかって考えながら仕事をしないといけない立場やのに忙しさにかまけてついつい流れで仕事をしてしまうので、いざあらたまった場で瓦の話をするとなると取り留めのない話になってしまうんですね。
製造の側から見た業界の話と施工の場からみた業界の話ってリンクするところもあるし、違うところもある。それをちゃんと把握して両方の話を織り交ぜながら瓦の施工の話をするにはまだまだ経験が足りないです。

 

粘土の採掘場に行くと自分の悩みが吹っ飛びます。

 

熱のこもった先輩の話の後は工場見学、そして瓦の原料になる粘土の採掘場の見学です。工場は規模は違うけど昔うちにもあった設備がいっぱいなのでとても懐かしい気分になります。
製造の設備があったのは20年以上前の事やのに結構鮮明に覚えてる事に自分でもびっくりしました。
そして粘土採掘場は写真で見た事はあったけど現地を見たのは今回が初めてでした。想像以上に大規模でその中で極一部だけが瓦になる粘土層やって聞くとよくそんなところまで掘り返したなぁって感心してしまいます。

 

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うちで製造してた頃は田んぼを掘り返して、その下の粘土を使っていたそうで、だいたい2~3mくらいの深さまで掘ってたらしいです。淡路島では山を切り崩しているので大自然の中にある素材を使ってるんやって事がとてもよく分かって、採掘場の風景を見ていると小さい事で悩んでたなぁって気持ちが吹っ切れました。