姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

見えない所でも手を抜かないから面白い。

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
めちゃくちゃ寒いですね。普段は現場で仕事してたら暑くなって防寒着脱ぐ事が多いんですが、今日は全く脱ぐ気になりませんでした。
明後日くらいまで寒波が居座るそうなので体調管理にはくれぐれも気をつけてください。

 

作品の中の建造物に焦点を当ててるのが面白い。

 

昔からアニメが好きでよく観てるんですが、放映中は楽しくても終わったら内容忘れてる作品とシリーズが終わってもついつい関連作品とかを探してしまう作品とがあります。
何が違うんかなぁ?って長いこと分からなかったんですが、先日、あべのハルカス美術館で開催されてiいる「ジブリの立体建造物展」に行ってみて謎が解けました。
スタジオジブリの展覧会というと映画とその原作について1作品のみでの開催は「魔女の宅急便展」や「借りぐらしのアリエッティ展」など今まで何度か行った事はあるんですが、ジブリアニメの中の建造物に焦点を当てているのが面白いところです。
しかも協力が竹中大工道具館なのでかなり本気で建築についての考察をしています。
日曜日のちょうど昼くらいにあべのハルカスに到着したんですが、昼時やからか並んでる人はそこまで多くなくて整理券も配布されていませんでした。それでも入場券を買うのに10分、中に入るのに30分ほどかかりましたが。
列が長くなると整理券の配布と共に入場制限がかかるようです。展望台とのセット券なんてのもあったけど今回は美術館のみで。
入場制限がかかるほどではなかったけど、中に入ってみるとやっぱりそれなりの人の多さでちょっと狭くなってる通路なんかは人口密度がエラい事になってました。

 

実物大のセットからジオラマの模型までとてもリアルに作ってあります。

 

入り口入ってすぐは実物大のセットが作ってありました。アニメを画面上で観てたらすぐに分かるのに実物大になったらどの作品のものなのか一瞬判別出来なくなります。
まぁ、有名な作品でも建物なんかは基本背景なのであまり記憶に残らないんですよね。アニメの1シーンが流れて来て初めて「あ、あのシーンのところか!」ってなります。
全部の作品を網羅してるわけでもないし、展示されてる作品の建物が全部ジオラマや模型になってるわけでもないんですがどれもかなり精巧に作ってあってセル画や原画も展示してあったんですが、そっちのけで模型ばかりみていました。
中でも圧巻やったのが「千と千尋の神隠し」の舞台になってる「油屋」のジオラマ模型です。大きさもさることながら作中では出てこない側の構造まで宮崎駿監督にインタビューして作り込んであって、そのままアニメの1シーンが始まりそうな雰囲気でした。

 


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見えない所まで作り込んであるから違和感がない。

 

アニメって放映が終わってからでも長く人気が続く作品は例外なくこういう「見えない部分」がしっかり作り込んであるんですよね。登場人物の設定がしっかりしてるだけじゃなくて、科学的な部分であったり地理的なものであったり。それがない作品って放映が終わると記憶から抜けてしまいます。そしてそういう設定があるから派生作品や裏設定の物語が更に作品になったりして、人気が長く続くんやと思います。
この「作り込む」って実際の仕事なんかでも同じ事が言えますね。下準備をしっかりした仕事は物凄く順調に進むし評判もいいけど、やっつけ仕事をやるといくら見た目が綺麗に出来ていてもどこかで不具合が出てしまいます。
効率化も大事やけど手を抜かないって事も大事です。