姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

建売住宅ってもう時代にそぐわないと思う。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
クリスマス・イブですね。明日は夜に忘年会が入っているため、今日の夕食でチキンを食べてクリスマスらしい事をしています。
先日の香川でのゴルフのお土産で買ってきた一鶴さんの「おや」と「ひな」ですね。デザートはケーキじゃなくてアイスです。年末は食べ過ぎの罠が多いですね。

 

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住宅が余っています。

 

住宅業界の景気の判断は「新設住宅着工件数」が一つの指標になっています。最盛期はバブル期の167万戸でそこからリーマンショックまで毎年100万戸以上の住宅が作られてきました。戸建て住宅だけでなく集合住宅(マンションやアパート)を含む数字ですが、それでも毎年100万戸以上増えていたんですね。
それがリーマンショックで100万戸を割り、それからは80万戸から90万戸で推移しています。
でもそれに合わせて空き家も増えてきているのは最近少し話題に上るようになってきましたが、まだまだ知られていません。
2013年の調査の段階で既に800万戸の空き家があると言われていて、来年の調査では1000万戸を超えるという予測もあります。誰も住まない家が増えているのにそれでも住宅を新設しているんですよね。

 

住む人が決まっていないのに家を建てる?

 

マンションやアパートなどではよくある話ですが、建築段階では住む人が決まっておらず、完成してから売るという「建売方式」の住宅が戸建て住宅でもあります。
人口が増えていて景気も良い時代にはその方式でも問題なく買う人もいたし、まだ空き家もそれほど増えてなかったので問題になりませんでしたが、この先人口が確実に減るのが分かっているのにそれでもまだ住む人が決まっていない家を建てている事に違和感しかありません。
田んぼなどの土地を持っている人が高齢化して農業をやらなくなったり、相続の問題で手放したりした土地を住宅メーカーが購入して家を建てているケースがほとんどみたいなんですが、はっきりいって住宅は供給過剰です。

 

空き家対策が急務です。

 

今のまま新築住宅が増えると近い将来、日本中のあちこちでゴーストタウンが増えていく事になります。
今でも地方では放置された空き家が増えて社会問題になっていますが、これからその動きはどんどん加速していきます。そもそも人口が減るので必要とされる住宅も減っていくんですよね。
それが分かっているのに新築の着工件数が指標になっている住宅業界はそろそろ本気で将来の事を考えないといけないです。人口の減少は住宅業界全体にたくさんの課題を投げかけてくるのに、問題を先送りにしていたら手遅れになってしまいます。
小さい会社やから自分のところには関係ないと言ってられないですね。