姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

休みは増えた分だけ足りない気分になります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
年末も押し迫った時期やけど、今年最後の観劇に来ています。贔屓にしている劇団が例年やと11月末くらいにやってる公演が何故か今年は年末にやるって事で仕事終えて劇場へ。演劇集団キャラメルボックスの2017ウィンターツアー「ティアーズ・ライン」、ちょっと悲しいけど楽しくてクリスマスらしい作品でした。
劇場も今年は神戸ではなく明石です。近いからいいけど、神戸やと平日は厳しかったかも。

 


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お正月を休みにする企業が増えてるそうです。

 

私が子供の頃といえばお正月はどこのお店も閉まっていて、出掛けても楽しくなかったので家に籠ってテレビやゲームをやっていました。自営業なので両親とも普段は忙しくて遊んでもらえなかったけど、正月だけは行くところもなく家に家族がそろっていたので、家族の団らんもあったように思います。
それがいつの頃からか正月でもどのお店も営業するようになって休みはどこかに出掛けるものっていう風潮になりました。せっかくの休みやのに人でごった返すところに出掛けないといけなくなると逆に疲れるような気がします。
それがこの年明けからいくつかの企業が元旦を休みにすると決めたと報道されていました。特に住宅展示場ですね。去年までは元旦も営業していたそうですが、一部で元旦を休みにしてみた結果成約率に大きな影響がなかったとの事で人件費を考えて元旦を休みにするようです。

 

江戸時代はお盆と正月しか休んでいませんでした。

 

近代化する前の時代の事なので単純に比較するわけにはいきませんが、江戸時代は明確な休日というのはお盆と正月だけやったそうです。我々瓦業界で言えば、それ以外に雨や雪などの悪天候の時には休みになっていたので実際に働いていたのは年間の1/3程度やったみたいです。建築業界は特に天候に左右される作業が多かったので、日曜や祝日でも関係なく仕事をしている業種が多いんですが、現代は技術の発達と共に天気に関係なく仕事が出来る業種が増えてきた事もあって、本来なら休日はきちんと休める程度にはなっています。
それでも長年続いた慣例からか仕事がある限りは休まない職人さんがとても多いんです。
やっている仕事を考えたら休みはきちんと取って疲れを残さないようにしないといけないんですけどね。

 

働き方改革を一番必要としているのは建築業界です。

 

最近では現場の周辺環境の問題で日曜は休みになる事が多くなってきましたが、元請さんから提示された工期を守るためにどうしても日曜や祝日に仕事をしないといけなくなる事も多いです。
どうしても下請け側は立場が弱いんですよね。そして請負契約になってしまうと下請け企業の休みの事情は元請企業は関与しない事になるので長時間労働や休日出勤が常態化してしまいます。
大手建築業の社員は週休2日が守られていますが、現場では守る事が難しいです。私が現場監督やっていた時も週休2日なんて夢のまた夢でした。
建築関係の経営者としては従業員の休みを確保しつつ利益を上げる方法を考えないといけませんが、なかなか道程は遠いです。