姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

嬉しそうな顔とお礼の言葉に力をもらいました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
天気予報、コロコロ変わった割に最初の予報通りになりました。朝イチはいい天気やったのに午後から曇ってみぞれまじりの雨で現場で作業していた職人さんが濡れて帰って来たので風邪をひかないか心配です。

 

小学生の作った鯱が焼きあがりました。

 

11月に地元の小学校の授業の一環として開催した鯱つくり体験で小学生たちが作った鯱が焼き上がり、今日それぞれの手元に渡す事が出来ました。
実は昨年の年末には窯からは出てきてたんですが、現場のバタバタと年末進行とで引き取りに行く時間が取れず、また学校も冬休みに入ってしまっていたので引き取りが年をまたいでしまったんです。昨日、親父が淡路まで引き取りに行って小学校に配達してくれました。学校はまだ始まったばかりで生徒達は午前中で帰ってしまっていて自分の鯱と対面するのが今日になったんです。
粘土の状態で自分が作ったものと焼きあがって出来上がったものではかなり印象が違うのでどんな反応をするのか心配やったけどみんな嬉しそうにワイワイと騒いでいて先生が注意しても聞こえてないくらいです。

 

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焼きあがった作品を手に取る瞬間の顔が忘れられません。

 

実は焼きあがった鯱を子供たちが手にする瞬間を見るのって今年が初めてなんです。当社に窯があって、焼いていた事は工場見学ついてに引き取りに来てたみたいなので、親父は知ってるはずですが、淡路で焼いてもらうようになってからは焼きあがったものを届けても生徒達が手にするのは授業中とか授業が終わった直後で私たちも仕事をしていてなかなか立ち会う事が出来なかったんです。
午後から冷たい雨が降り出したのにそんな事は関係ないとばかりに大騒ぎしながら運搬用の段ボールから出されて分かりやすいように並べられた鯱に殺到していました。
天気が悪かった事もあって、学校の玄関ホールでの引き渡しになった事もあって、狭いところに生徒が集まる形になってしまったので先生たちは大混乱の様子でした。

 

嬉しそうな笑顔に力をもらいました。

 

自分の作品を手に嬉しそうにしながら口々に有難うっていいながら壊さないように恐る恐る鯱を運び出してる姿をみると「やってよかったなぁ」ってしみじみと思います。
私は子供の頃から粘土が遊び道具やったので自分が学校で作った時もそこまでの感動はなくて、焼き上がりも想像出来ていたんですが、多分当時の同級生たちもみんなあんな顔してたんでしょうねぇ。
まだ地元に何人かは残ってるけど、29年前の鯱がまだ残ってる家ってどれだけあるのかちょっと知りたいなぁって思ってしまいました。