姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

ひと昔前、住宅や屋根は富の象徴と考えられていました。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
十数年に一度の寒波と言われるような寒波が毎週のように到来していますね。今週は雪になるような事はなさそうやけど、朝イチの寒さは仕事のスタートを遅らせてしまうので厄介です。冬は寒いモノとは言っても限度がありますね。とは言っても私が瓦の仕事に戻って来た直後はこれくらい冷え込むのも珍しくなかった気がします。だんだん暖かくなっていくと気付けないものですね。

 

「隣の家よりも立派な屋根にして」とよく言われていたそうです。

 

私が現在の仕事に就いたのは15年くらい前です。その頃には少しずつ大手ハウスメーカーさんが勢力を拡大しつつあったんですが、それでもまだまだ一般の大工さんも新築を建てていましたし、リフォームも大工さん経由で受注が多くありました。
我々工事業もお客さんとの距離が今よりも近くて、直接いろいろな注文を受けていて、その中でも一番多かったのが「隣の家よりも1段でも高く棟を積んで欲しい」というものです。「棟の段数」というのは屋根の一番てっぺんの部分の事でここにのし瓦をたくさん積むとそれだけ家に重厚感が増して立派に見えるんです。
昔は家はよく言えば「富の象徴」悪く言えば「見栄の塊」やったので少しでも立派な家、立派な屋根、立派な棟を施工する事によって自分の家がいかにスゴイのかを表現していたんですね。

 

 

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20180205174334j:plain

 

マイホームは「夢」じゃなくなったんですね。

 

近年のローコスト住宅の普及によってマイホームを持つ事は「夢」じゃなくなってきたように感じます。最初はテレビや冷蔵庫、洗濯機を持つ事が「夢」でその後、自動車になり、マイホームと経済の発展と共に少しずつ持つ事が夢とされているものが大きくなってきました。今はある程度の年齢になって結婚したら自分の家を新築するのが当たり前のようになっています。
今は「夢」は車や家みたいな「物質的」なものから「海外旅行に毎年行く」のような「時間的」「空間的」な豊かさを示すものが「夢」になってきてますね。

 

一周回って田舎暮らしが「贅沢」と呼ばれるのもそう遠くない?

 

都会に人口が集中しているようですが、少しずつ定年を迎えた人が田舎で暮らす事を選んできているようです。テレビでもそういう番組が少しずつ増えてきていますね。それでも若い人の憧れはまだまだ都会に向いてると思っていたんですが、若い人も意外と田舎暮らしを選ぶようになってきているという話も聞きました。
IT系の仕事はパソコンとインターネット回線さえあればどこに居ても出来るので家賃が高い都会よりも田舎の一軒家を選ぶ人が出てきているそうです。多少不便ではあるものの、ネットショッピングの発達で買い物にも困らないし空気が良くて居心地がいいとの事です。
田舎暮らしの方が都会よりも贅沢と言われる日もそれほど遠くないかもしれません。