姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

恵方巻の大量廃棄について疑問に思う売り手が出てきた事が嬉しいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
寒波の影響か空気が乾燥しているみたいですね。あちこちで消防車のサイレンを聞くし仕事をしていても乾燥肌になりやすくなっています。加湿器を上手く活用して火事もインフルエンザも予防しておかないとですね。

 

ビジネスとしての在り方は正しいのかもしれませんがおかしいと思います。

 

先日からネットのニュースなどで恵方巻の大量廃棄の問題について姫路のあるスーパーのチラシが話題になっています。うちの近所にもある「ヤマダストアー」のチラシです。去年あたりからコンビニやスーパーで節分の恵方巻を大量に用意して店員さんに販売ノルマを課したり、売れ残った巻き寿司が大量に廃棄されている事が問題になってきていますが、それを受けてヤマダストアでは昨年の販売実績の数しか用意しないと決めたそうです。

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「ビジネス」としては潜在顧客がいる以上はその需要を満たすだけの量を用意しておく方がコスト的にも売上的にも良い結果になるというのは間違っていないのかもしれません。でもいくら原価が安いといっても売れ残ったら廃棄してしまうものを大量に用意して販売ノルマまで決めて売ろうというのは「商い」として間違っていると考えます。
少なくとも私はそういう姿勢は好みではありません。

「商い」と「ビジネス」似てるようで違います。

 

どちらも「商売」である事は間違いないです。でも言葉の持ってるイメージとしてはかなり違うように思います。「商い」は近江商人に代表される「三方よし」が基本にあるような人と人との繋がりを大事にするけど、「ビジネス」は主体になるのは「お金」或いは「利益」で大事なのは「いくら儲けられるか」というイメージです。
これは私の勝手なイメージで実際にビジネスという言葉を使っていても内実は「商い」という所も多いとは思うんですが、言葉の持つイメージとしてビジネスには「人」が不在なんですよね。
ビジネス的には一番効率がいいのは「大量生産・大量消費」です。常に売れるものを探して流行を作り、商品を安く仕入れてたくさん売る。確かに利益は出ます。でも後が続かないんです。

 

短期間で儲けると短期間でなくなります。

 

短期間で一気に儲けるとそのお金は短期間で一気になくなる気がします。もちろん一概には言えませんが、流行りに乗って大きな事をした時、そこに「人」がいないと後で手痛いしっぺ返しが待ってるんですよね。
逆に「人」の事を考えてやった事が結果的に大きくなった時にはそれは文化になると思います。現在日本を支えている大企業はそんな風にして成長してきました。
うちは100年をやっと超えた程度の小さい会社やけど目指すのは「ビジネス」ではなく「商い」です。