姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

身近に瓦屋さんがないって思われている事がとても多いんですが意外とあるんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
平成29年度のかわらぶき技能検定が無事終わりました。検定中は受検者と検定員、補佐員しか入れなくて、検定終了後の片付けだけ行ってきたんですが、晴れてるのに寒くて待ち時間が大変でした。
会場の片付けを済ませて資材や検定架台を格納させてもらっている会社まで収納に行って、今年の検定は終了です。

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全国に瓦屋さんって何件くらいあるんかな?

 

よく瓦屋さんが身近にないって話を聞きます。姫路は比較的瓦屋さんが多い地域やと思っていたので、そういう声を聞いてちょっとびっくりしたんですが、実際のところ全国にどれくらい瓦屋さんがあるんかな?と思って調べてみました。
瓦工事の組合の全国組織である「全日本瓦工事業連盟」の加盟店の数では2500件以上あるみたいです。全瓦連に加盟していない会社も相当数あるので、実数としてはもっと多いはずですが、建設業の許可を受けていない個人事業主や家族経営の工事店さんも多く、実態を把握しきれていないのが現状のようです。
実際、私も姫路にどれくらいの瓦屋さんがあるのか知りません。組合加盟の業者さんの数は17件なんですが、加盟していないけどちゃんと会社を構えて営業しているところもあるし、個人が独立して工事店としてやっている所は調べようがないんです。

 

兵庫県内にもたくさんの瓦屋さんがあります。

 

兵庫県内にもかなりたくさんの瓦屋さんがあります。兵庫県瓦工事業協同組合といって全瓦連に加盟している工事店が兵庫県内で作っている組合には78社が加盟していて、県内各地で営業しています。他にも瓦の産地である淡路島には製造の組合もあって、そちらに加盟しているところもあります。組合活動というのは加盟していてもしていなくても会社の営業には特に支障はないので、加盟していない会社=ちゃんとしていない会社というわけではないので誤解がないように気を付けないとです。ただし、詐欺まがいの工事をするような業者というのは組合には加盟していないのは確かですね。

 

工事店はだんだん減ってきています。

 

職人さんが高齢化で減ってきている事にも関係しているんですが、工事店自体の数もかなり減ってきています。後継者問題も大きいんですが、敢えて後を継がせずに「廃業」という選択をした会社も多いようです。
これは瓦屋さんだけの問題ではなく、これかはどの業界でも起こり得る事ですが職人さんの世界では他の業界よりも早くその現象が顕在化しているんじゃないかと思います。
組合の下部組織である青年部も兵庫県では20人を少し超える程度しかいません。78社の会社があるのに後継者が20人ちょっとしかいないと考えるとちょっと危機感を抱いてしまいます。全瓦連の青年部でも20人を超える都府県はそれほど多くないんですよね。技能の継承とともに事業の承継も必要です。