姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

新しい事に取り組みながら瓦の文化を守って残すのが仕事です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
天気予報がコロコロと変わっていますね。今日は「降る」から「降らない」に変わり結局は「降る」というフェイントもいいところな天気でした。おかげで仕事の段取りが狂いまくりです。せめて前日に出す予報くらいは当てて欲しいモノですが大自然の変化なんて人間には予測できないものなんかなぁ??

 

瓦業界の新聞に掲載されました。

 

先月、瓦業界の業界紙「日本屋根経済新聞」の方から取材の申し込みがありました。先日のブログでも紹介した「DroneRoofer」の導入第一号として話を聞きたいとの事でした。
取材に来られたのが先月の中頃やったので約1ヵ月前ですね。最初はドローンの話をメインにとのお話でしたが、あまりにもドローンの操作が簡単過ぎたので一通りドローンのデモも行った後は当社の事についていろいろと取材されました。ちょうど会長も事務所に居たので私が会社に戻るまでの話や戻ってから現場に出ている間の経営の話もしてもらい、それから私が考えるこれからの事についてお話させていただきました。
かなり取り留めのない話やったんですが、上手くまとめて頂いて記事になったものが今日届いていました。

 

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今生き残る事も大事やけど将来の事を考えながら生き残らないと意味がない。

 

日本には瓦工事店が無数にあります。個人事業主としてやってる人も含めたらそれこそ数えきれないくらいです。それでも職人さんはどんどん減っていっています。人口が減っているし、仕事も減っているから瓦職人では食べていけないと感じている人が多いのと年齢を重ねて引退する人がかなりの数いらっしゃるのが原因ですね。それに比べて入職者はとても少ない。家業が瓦工事をやっていても後を継がない、継がせないという話もよく耳にします。仕事が減っているから、まず今生き残る事が先決で後進の育成をしている余裕なんてないという話も。確かに業界的にかなり厳しい状況ですが、それでも今ならまだ間に合うと私は思っています。
だって、高齢ではあってもまだ技術を持っている人が残っているから。これがもう10年もすると技術を持った人自体がいなくなります。だから今が技能を継承する最後のチャンスやと思っていろいろな事に取り組んでいます。

 

新しい技術の導入も伝統的ないぶし瓦にこだわるのも根は同じです。

 

ドローンを導入した時にいろいろな事を言われました。「新しいもの好きやなぁ」とか「儲かってるんやなぁ」とか「チャレンジャーやな」とか。
はっきり言って儲かってません。毎月大変な思いで仕事をしています。それでも自分がいいと思ったモノを導入するなら最低でも地域で1番にやらないと効果が薄いって思ったんです。私より先に個人でドローンを購入していろいろ試行錯誤されている方もたくさんいらっしゃいます。それでも業界専門として開発されたモノならきっと使い勝手はいいはずです。様子見していて乗り遅れるくらいやったら先陣を切って行く方が楽しいですよね。ドローンは最新の技術ですが、それを使ってやるのは伝統的な瓦の仕事です。相反するモノのように感じられるかもですが私にとってはどちらも根っこは同じです。瓦の文化を継承するための最新のツールがドローンなんです。