姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「自分の住んでいる地域を学ぶ」という課題で瓦の事を取り上げてもらいました。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
夏日になりそうな勢いで気温が上がっていますね。まだ衣替えをしてなくて冬仕様の服装のままなのでめっちゃ汗かいてます。そろそろ私服も作業服も衣替えしないとですね。なんて言ってたら週末はまた少し冷える予報が出ているので出掛ける時に何を着るか迷ってしまいます。仕事の時は作業服のみなので迷わなくていいんですが。

 

学校の授業の課題で中学生からインタビューを受けました。

 

もう1ヵ月以上前の事になるんですが、近所に住んでいる中学生から取材の申し込みがありました。なんでも学校で自分の住んでいる地域について学んで情報をまとめるという課題が出たそうで、瓦について取り上げようと思ったとの事です。
現在は瓦に関わっているのは当社しかありませんが、もともと「深志野」という地域は瓦の産地としてそこそこ有名やったらしく製造業全盛の頃には10件以上の窯がありました。最後の窯が閉鎖されたのがもう20年以上前の事なので、地元の人でも若い人は自分の住んでいるところが瓦の産地やったという実感はあまりないかもしれないなぁって思っていたので、中学生から瓦の事について教えて欲しいと言われて親父共々張り切ってしまいました。

 

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中学生や小学生に分かるように話をする事がとても難しいと思い知りました。

 

取材を受けていろいろな話をしていて、伝える事の難しさを痛感しました。瓦の事を全く知らない人にも分かるように話せないと意味がないと常々思いながらいろいろな説明をしてきたんですが、小学生や中学生に話をしてみるとそれがまだまだ出来ていないとよく分かりますね。このままでは未経験の新入社員が入ってきても上手く教える事が出来ないかもしれません。
しかも私も親父も瓦の事を聞いてもらえるのが嬉しいから次から次へといろんな話をしてしまうのでかなり混乱させてしまいました。必死にノートを取って理解しようとしてくれたのがとても嬉しかったです。

 

体験教室や鯱作りがいい経験になっています。

 

瓦の話をして欲しいと言われると、正直な話どこから話せばいいのか分からなくなる事があります。私自信は子供の頃から製造工場が遊び場で職人さんにもいろいろ教えてもらってたので、中学生くらいなら知ってて当たり前って思っていた時期もあったので「基本的な事はみんな知ってる」と思い込んでいたからなんですが、実際には建築の専門家である建築士さんでも詳しく知っている人はそれほど多くないみたいです。
何をどんな風に話せばいいのかいろいろ考えてたんですが、ものづくり体験教室や鯱作り体験などで小学生や中学生に瓦の事を話するようになって、同じ内容を大人に話しても「へぇ、知らんかった」って言ってもらえると分かってやりやすくなりました。
大変な事も多いけど自分の身になってるって分かると頑張れますね。