姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

瓦は調湿作用があるので結露対策にも有効なんです。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日は一八会の総会と懇親会があり、帰宅が2時近くになってしまいました。おかげで今朝は眠くて眠くて・・・。二日酔いにはなってないんですが、寝不足で頭痛いのを久々に経験しました。仕事に影響が出るほどではなかったけど、ちょっと反省です。

 

淡路のいぶし瓦は結露対策にもってこいです。

 

このブログでも何度か紹介していますが、瓦というのは屋根の上にだけ使われる材料ではありません。敷き瓦と言って床に敷くタイルのようなものもありますし、インターロッキングブロックという地面に埋め込むブロックタイルのようなものもあります。最近では壁に貼り付けるブリックタイルも作られているんです。
こういった瓦を使った景観材は比較的昔から、特に敷き瓦に至ってはお寺などではかなり古くから使われていて長い年月を経てとてもいい風合いが出ているものが京都や奈良のお寺には多く見受けられます。
実はこの瓦を使った景観材は調湿作用があるので結露対策にぴったりなんです。釉薬を使った瓦は表面をガラス質で覆ってしまうので調湿効果が薄いんですが、いぶし瓦は特に調湿作用に優れているので、敷き瓦を使っている部分は室内では結露はしません。

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瓦コースターが密かに人気です。

 

このいぶし瓦の調湿作用を上手く利用した商品が「瓦コースター」です。当社でも粗品として用意した事があるんですが、この瓦コースターは夏場に氷を入れたグラスを置いてもその水分を全て吸収してしまうのでテーブルが濡れません。瓦なので少し重量があるのと落とすと割れてしまうのが難点で飲食店ではなかなか採用されていないみたいですが、私の周囲でも欲しいという声をよく聞きます。
バタバタしてしまってなかなか用意出来ていないのが申し訳ないです。瓦コースターはオリジナルのものを自分で作る事も出来るので興味がある方はご一報を。

 

瓦は外で使うものという固定観念を捨てるといろいろ面白い。

 

長く瓦の業界にいるとどうしても瓦は屋根の上で使うものという固定観念に囚われてしまいます。何か新しい事をって考えてみても屋根の上で出来る事は・・・なんて考えてしまうんですが、実際には敷き瓦のように地面に敷くものもありますし、壁に使ってもいい。最近では瓦製の食器もいろいろ出来ているみたいです。そういう商品は瓦製造の会社が固定観念を捨てて開発をした結果産まれたもので、我々工事業としても屋根の上の工事だけに拘らずに出来る事を探してみた方がいいのかもしれません。
これまでただ処分するだけだった廃瓦をチップにする事で調湿材にしてしまった会社もありますし、昔ながらの使われ方としては古い瓦を埋め込んで庭の景観を作っている例もたくさんあります。屋根の上で工事をするという事に囚われずに可能性を考えていきます。