姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

備えあれば憂いなしとはいうけれど、継続して備え続けるのは難しいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
大阪の地震から3日経ちました。少しずつ被害の状況がはっきりしてきて、姫路の方まで復旧工事に行けないかの問い合わせが来るようになっています。大変な時は応援しあえるのが一番やと思うので、行きたいという気持ちはあっても、地元での仕事が目いっぱい詰まってしまっていて、派遣出来る職人さんがいません。自社物件の仕事の応援を探してるくらいなんです。人手不足は非常時ほど影響が大きいです。

 

防災用品、揃えていますか??

 

23年前の阪神・淡路大震災、7年前の東日本大震災という2度の大震災と記憶に新しい熊本地震鳥取地震、そして先日の大阪地震など地震が起きる度に防災用品を用意していざという時に備える人が増えています。懐中電灯や情報収集用のラジオ、エマージェンシーブランケットや非常食が入った非常持ち出し鞄を用意したり、水を入れるだけで食べられるようになるご飯や缶詰、水の入ったペットボトルなどを自宅で用意している方もかなり増えたんじゃないかと思うんですが、それでも大阪の地震ではコンビニの食料品が買占められて棚が空っぽになっていたりしています。
阪神・淡路大震災を経験した大阪ですら20年以上経つと備えているつもりが緩んでしまうのかもしれません。

 

一度買ったら終わりではないのが非常食です。

 

防災用品の中でも特に注意したいのが非常食と水ですね。一度買ったらそれで安心なわけではなく賞味期限や消費期限を気に留めておかないといけないんです。最近はかなり長い期間買い替えなくても良い商品も出ているみたいですが、買い替えをしないという事はその間は存在を忘れてしまうという事で備えとして機能するのか個人的には疑問に思います。
非常食や備蓄食にはローリングストックという考え方があります。非常食として備えつつ、一定期間経つと備蓄してあるものを使用して新しいものに買い替えるというものです。この考え方に基づいて備蓄すると、新しいものに買い替える時には必ず「いざ」という時を想定し直すので、毎年気を引き締める役にも立ちます。
常に気を張り続けるのは難しいけど、年に1回くらい思い出して気を引き締めるだけでもかなりの防災効果があるかもですが、うっかりしていると賞味期限が過ぎてしまうのでその管理はきちんとしておかないとですね。

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 うっかり賞味期限が切れた非常食です。(^^;

 

自給自足できるのが一番です。

 

非常時用に食料や水を備蓄しておくのは大事ですが、田舎に行けば行くほど事情は変わってきます。特に農業してる人が多い地域では備蓄しているという意識がなくても当たり前に食料が備蓄されているんです。会社員してる人がお米作ってたり、家の前に畑があって、自分とこで食べる程度の野菜を作っていたり。
もちろん、東日本大震災の時のような津波で何もかも根こそぎ持って行かれてしまったら全部なくなるけど、事態が落ち着くまでの間の備蓄程度なら田舎の家は当たり前に用意出来るんですよね。
うちも米はかなりの量作っているし、ジャガイモや玉ねぎは今の時期なら2ヶ月くらいは買いに行く必要がないくらいには収穫出来ています。そして家で食べきれない分は隣近所にお裾分けしたりもするので、お返しとして自分とこでは作っていないものがもらえたり。そう考えると災害時でも何とか生活出来るのは田舎かもしれません。