姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

現場にいると天気の変化がとてもよく分かります。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日は本当に暑かったですね。ちょっとした修理と現場調査であちこち走り回ってたんですが、エアコンの効いた車の中から外に出た瞬間に汗が噴き出ました。そろそろ空調服の導入を考えないといけないかもですが、一度使いだすと手放せなくなりそうです。
私はともかく現場でフルに仕事をしている職人さんには支給しないとですね。

 

工事期間中に全く雨が降らないって事はほとんどありません。

 

仕事がら天気予報のチェックは必須です。毎日毎晩天気予報を確認して現場の進捗と照らし合わせておかないと特にリフォーム工事の場合には工事している現場でお客さんが生活されているので。
実は葺き替え工事では工事している期間中に全く雨が降らないって事はほとんどありません。大抵、工事期間が2週間以上になってくるので、工事している日中に降らなくても夜に降ったりもするんです。そんな時にしっかり養生出来ているかどうかで後のお客さんの心象が変わってきます。
しっかり養生した時ほど雨は降らなくて、大丈夫やろって油断した時には雨が降るのは業界の常識と言っても過言ではないかもしれません。

 

空を見ていると天気の変化がよく分かります。

 

最近でこそ現場仕事と事務仕事の割合が4:6とか3:7になっていますが、10年くらい前まではほぼ毎日現場で仕事をしていました。一日中屋根の上に居て仕事をしていると雨が降る前の空気が変わる瞬間が分かります。
最初から降りそうな天気の時には分からないんですが、夕立やゲリラ豪雨のような降り方の時は急に空気が冷たくなったり風が強くなったりするんです。そんな時にはどれだけ順調に仕事が進んでいてもブルーシートを被せたり電動工具を片付けたりといった事をしておかないと間に合わないんですよね。もうちょっとって粘って道具も自分もずぶ濡れでかろうじて屋根の養生だけが間に合ったって事もありました。
冬場に空を見上げたら雪が壁のように迫っていた事もあって、その時は養生には間に合ったけど、屋根から降りるのが間に合わなくてあっという間に積もった雪で屋根から降りるのがめちゃくちゃ怖かったのを覚えています。

 

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雨の降り方が大きく変わりました。

 

ここ数年でよく言われている事ですが、雨の降り方がかなり変わっています。昔は夕立というくらいで暑い日の夕方に熱せられた空気が上昇気流になって積乱雲を作って降り出す雨が多かったんですが、最近は午前中からかなり気温が上がってしまうので、時間を問わずいきなり豪雨になっています。
エアコンの普及で室内の熱を輩出した事による気温の上昇と田んぼなどの水場が減ってしまった事による気化熱の減少が大きな要因と言われています。日本の瓦は長く続く雨には対応できるけど、短時間に一気に降るスコールのような豪雨では排水能力が追い付かなくて雨漏りする事があるので、これからそういう雨にどう対処していくのかが課題になっていくかもしれません。