姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根は複雑な形になればなるほど雨漏りの可能性が高くなります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日に引き続いて今日も大阪まで復興のお手伝いです。自宅から現場まで120kmほどあったので高速道路を軽トラで走ったんですが、まだお盆休みの人も多いせいか交通量が多くて運転に気を遣いました。渋滞に捕まらなかったのが幸いでした。

 

屋根形状が複雑な家はカッコいい?

 

家を新築する時には特に形にもこだわってカッコイイ家にしたいって思うかもしれません。でもどんな家がカッコイイって思われるんでしょう?1つの傾向として、複雑に入り組んだ形の家がカッコイイと感じる人が多いようです。もちろん好みの問題もあるので、シンプルな方がいいと思う人も多いとは思うんですが。
家が入り組んだ形をしているという事は当然、屋根形状も複雑になってきます。新築工事の見積もりで図面を見た時にどうやって納めようかと悩む事もたまにあります。リフォームの仕事で葺き替えのための寸法取りをしても後から図面を見たら屋根形状をイメージ出来ない屋根なんてのもよくあります。

 

屋根面が多いという事は取り合いが多いという事です。


複雑な形状の屋根は屋根面が多いんですよね。面の数が多いほど当然ながら取り合いが増えてくる事になるんですが、この取り合い部というのが雨漏りしやすい部分なんです。
昔ながらの「入母屋」や「寄棟」といった屋根の場合、単純な形でも屋根は4面あります。取り合い部分である「棟」は5ヵ所あって雨漏りの調査に行くと瓦が割れているとかズレているという言うような原因以外での雨漏りはほぼ棟が原因になっています。
切妻屋根の場合は屋根面は2面で棟は1ヵ所なので雨漏りの確立は大きく変わってきます。

 

こんな屋根は大変です。

 

現場で仕事をしていると周囲の屋根が目に入ります。仕事柄、あの屋根は仕事し易そうとかこの屋根は大変そうやなぁって思うんですが、この間めちゃくちゃ工事が大変そうな屋根を見つけてしまいました。
離れたところから見ただけでも何面あるのかわからないくらいたくさんの面があって、勾配もキツいので新築時の工事も大変やったやろなぁって想像してしまうんですが、これをリフォームするって考えると正直な話、ゾッとします。
やり甲斐があるといえばあるんですがそれに見合う予算がもらえるかどうかが問題なんですよねぇ。しっかりした予算があれば頑張れるけど「なんとか安く」って言われたらお断りするレベルの難しい屋根です。

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