姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

小さな仕事を大事にしないと大きな仕事は出来ません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日の名古屋での日本屋根外装工事協会のサマースクールでは東日本でドローンを活用している人の事例を聞く事が出来ました。ドローンを使い始めて丸8ヶ月ですがなかなか他の人がどんな風に使っているのか知る機会がなかったので、貴重な話が聞けたしいろいろ参考にしようと思います。その後のセミナーでは災害時の屋根と外装の点検システムについてのお話も聞けました。やっぱりドローンが有効のようです。

 

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大きな仕事は数ヶ月単位、小さな仕事は数時間単位です。

 

我々屋根工事業の仕事は大きなものになるとお寺などの大規模な屋根の葺き替えなどで期間も半年とか1年がかりになる事もあります。逆に小さな仕事になると瓦1枚交換するだけで時間も会社からの往復の時間込みでも1時間程度という事もあります。
先日、当社に連絡してくださったお客さんはしきりに「小さい仕事で悪いんやけどな」と仰られてこちらが恐縮してしまうくらい腰が低かったんです。こちらとしては連絡を頂けるなら仕事に大きいも小さいもないんですよね。どんな小さい仕事でもしっかり対応していかないと大きな仕事は出来ません。
特に台風や大雨の後の災害対応をしっかりしておかないと地元での仕事がなくなってしまう事になりかねません。

 

小さな仕事を積み重ねないと技能は維持できません。

 

ある程度大きな仕事ばかりしていると、同じ作業ばかりを繰り返すだけになってしまってその仕事に必要なもの以外の技能が習得出来なくなります。特に雨漏りの調査や点検は経験と数が必要で未だに調査に行くとこれまで経験した事がない原因を発見する事があります。新築の屋根ばかりをやっていると葺き替えの仕事は出来なくなるし、和瓦ばかりやっていると洋瓦の施工に不安が残ります。
個人の職人としては1つに精通する事も大事ですが、会社としてはお客さんからの問い合わせに対して「出来ません」というのは信頼を失う事にもなりかねません。
お客さんにとっては「和瓦」も「洋瓦」も同じ「瓦」やし「スレート」も「金属」も瓦と同じ「屋根材」なんですよね。

 

小さな仕事でも気にせずに連絡してください。

 

小さな仕事やからと気にされるお客さんも多いんですが、どんな雨漏りも多分最初はとても小さな原因です。それが気付かないうちにだんだん大きくなっていくんです。そうなる前に我々に連絡して頂ければ大事になる前に修理する事が出来ます。
屋根とか家を見た時に少しでも普段と違うと感じる部分があれば遠慮なく連絡して頂ける方が私は嬉しいです。災害の後は特に人手不足で工事に掛かるのが遅くなってしまうのが心苦しいですが、なんとか今の状況を改善も改善しないとです。