姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

冬場の屋根の上はあったかいのでいろんな動物が集まります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
現場で仕事してたら遠くから灯油の移動販売の音楽が流れてきました。まだ秋のつもりやのにあれを聞くと一気に冬感が増しますね。コンビニやスーパーではクリスマスやお正月のチラシを見かけるようになったし、年末まであっという間かなぁ。

 

屋根の上は意外と動物王国なんです。

 

瓦の葺き替え工事をしていると瓦の下からいろいろな動物の痕跡が出てきます。一番多いのは軒先の瓦の下にある鳥の巣ですね。藁とか草を集めて巣をしていて、たまに卵の殻も見かけます。季節がいい時には瓦の下からピヨピヨとひよこの鳴き声がしてたりするんです。
そして次に多いのが蝙蝠の糞ですね。山に近い家や高速道路などの高架の近くの家は休憩所になっているみたいです。多い時には土嚢袋が2袋満杯でパンパンになるくらいの量があったりします。掃除する時にマスクしてなかったら病気になるんじゃないかと思うくらいです。
瓦をめくったら蛇が出てきた事もあります。樋を伝って屋根まで上がるみたいですね。鳥やネズミなどを狙って上がってくるみたいです。

 

冬場の瓦の上はかなりあったかいんです。

 

夏の屋根の上は灼熱地獄ですが、冬場の屋根の上は太陽が当たっている場所は天国のようにあったかいんですよねぇ。だからよく鳩が日向ぼっこしてます。ただ、1羽や2羽ではなく、数十羽って単位なので初めてみた時はめちゃくちゃびっくりしました。
そこだけ色が違ってて何でやろ?ってじっくり見たら大量の鳩やったんですよねぇ。屋根の上で仕事をするようになってからは冬場の鳩の気持ちがよく分かります。
吹きっ曝しなので風が吹くとめちゃくちゃ寒いんですが、野生生物にとってはそれが標準やから瓦の表面があったかいだけでも十分なのかもしれません。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20181113194624j:image

鳥にとってもいい休憩場所のようです。

 

田舎ではビルやマンションが少ないから住宅の屋根のに上がると遮るモノが何もなくて見晴らしがとてもいいんですよね。という事は鳥にとってもいい休憩場所になるって事なんです。そこそこ高い場所にあるから天敵に狙われる事も少ないし飛ぶ時も地面から上がるよりも楽に飛び上がれる。
鬼瓦の頭の上に角のように飛び出す飾り瓦の事を「鳥休め」とか「鳥伏間」っていうんですが、実際にそこによく鳥がとまっているのを見かけます。瓦の名前を知ってると名は体を表すって言葉がしっくりきて面白いんです。