姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

安全に工事をするためにも外部足場は欠かせません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は午後から雨予報やったけど思っていたよりも降り出しが遅かったですね。もうちょっと降り出しが後れてくれていたら一日仕事が出来ていたのになぁ。でもなんかめっちゃ久し振りに日中に雨が降った気がします。
夏から秋にかけて長雨やら台風やらで全く仕事が出来ないくらい雨が降ってたのに台風シーズンが終わると途端に降らなくなりますね。仕事が詰まっている状況なので助かるのは助かるけど、降らない期間が長ければ長いほど次に降った時に大雨になりそうで怖いなぁって思ってしまいます。

 

工事は安全第一でやらないとです。

 

ここ10年ほどは新築工事はほぼ100%外部足場が架けられるようになりました。私が入社した頃は住宅では新築でも上棟の時は6~7割くらいしか足場がありませんでした。それが100%になっているのは工事をする側からするととてもありがたい事です。

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外部足場は工事をする時に安全を確保するために絶対に必要なものですが、どうしても予算が余分にかかってしまうので、リフォーム工事の時には足場を省略してしまう場合があります。
工事をする我々が必要やと思っていても元請の会社が足場を架けないって判断をする場合もあるし、最近は減りましたがお客さんが予算を削るために足場なしでは出来ないかと聞いてくる場合もありました。

 

本当は調査や点検でも足場がある方がいいんです。

 

最近は工事が決まって職人さんが屋根に上がる時には足場を架けるようになってきていますが、見積もりや調査点検で屋根に上がる時にはほぼ足場は架かっていません。見積もりや調査点検の際はまだお客さんと契約状態に入っていないのでその時に転落したりして怪我をすると場合によっては何の保障も受けられない事があります。
本来であれば例え工事をしていなくても屋根に上がる段階で足場が架かっていないといけないんですが、元請となる工務店やリフォーム会社もお客さんとの契約が成立していないので予算がかかる足場は架けてもらえません。

 

安全帯が効果を発揮するのは足場が適正であってこそです。

 

これまでは「安全帯」というと腰ベルトに伸縮するロープとフックが付いたものでしたが、今後は胴体部分全体に装着する「フルハーネス」タイプの安全帯が義務化されていくというニュースが建設業界に流れました。
確かに落下してフックでひっかかった時の衝撃を体全体で支えるフルハーネスの方が安全なんですが、そもそも足場が適正に架けられていてこそなんですよね。足場が不完全やったりそもそも架けられてなければいくらフルハーネスの安全帯をしていても意味がありません。
工事をする側への安全帯の義務化をするのと同時に発注者側にも足場を義務化しないと本当の安全対策にはならないんです。