姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

AIが普及すればするほど職人仕事の価値が上がります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昼間はめちゃくちゃ暖かったのに日が暮れると一気に冷え込んできました。今日から2~3日ほどは冬型の気候で冷え込むとの予報です。インフルエンザも流行してるし、体調管理には気を付けないとですね。
事務所では主にエアコンで暖房してるんですが、個人的には石油ストーブの暖かいのが好きです。水入れて薬缶を置いておくと乾燥も防げるし。

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AIの普及は大事やけど頼ってはいけない。

 

経営に関する勉強会などに行ってよく聞くのが生産性の向上とかAIの活用とかです。まぁ、これから伸びてくるのは確かな分野やし、確かに今以上に人財不足が確定している将来に向けてAIの活用なんかは必須ではあると思います。
でも依存してしまうと待っているのは生物としての退化やと思うんですよね。なんでもAIに任せてしまうと人間が自分で判断する事がなくなるし、何より楽しみも感動もなくなってしまいます。

 

人間の手でつくるモノの価値が少しずつ見直されています。

 

私が学生の頃にパソコンが普及しだしてから20年で何でもデジタル化されてきました。ネット環境の普及と相まってアナログの価値が物凄く下がってしまった時期もあります。でも最近は少しずつアナログの良さが見直されてきたように思います。
建築の世界では常に最新技術が更新されて採用されているんですが、それを支えるのは現場で仕事をしている職人の手仕事やったりします。
職人の手仕事が科学的に分析されて、経験則でしかなかった良さがデータとして評価されるようになった事が1つの要因ですね。

 

手に入りにくいものは価値が上がる。

 

職人の手仕事の価値が上がり始めているもう1つの理由はその希少性が上がってるからなんです。職人の世界って一人前と認められるまでの期間が長いのに入職者は物凄く少ないんですよね。今ほど仕事が多様化していない時代は代々職人をしているという人以外でも職人になっていたんですが、サラリーマンや公務員が人気の職業になるにつれて入職者が減ってしまいました。それでも修行中の人が少しずつ一人前になっていたのでこれまでは職人不足になる事はなかったんです。それが高齢化によって引退する職人さんが増えた事によって減り始めました。
人間の心理として手に入りにくいものほど欲しくなりますよね。AIが仕事をするようになると人間の手仕事が減るから余計に希少価値が出てくるんじゃないかと思います。