姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

自分がしている仕事は誰もが当たり前に知っているとは限りません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
最近は1つの現場にずっと掛かり切りになっている事が多かったので久し振りに次の現場の段取りと完工した現場の締めの集金に行ってきました。次の現場の段取りのついでに施行前の写真をドローンで撮影し、集金に行った現場では施工後の写真をドローンで撮影してきました。施行前の写真って撮影するのを忘れたままで着工してしまう事も多いんですが、ちゃんと施行前と後の写真をセットで施主さんにお渡しする事が出来そうです。

 

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瓦屋さん=瓦を製造している会社と思われます。

 

はじめてお会いする人と名刺交換をして「瓦屋です」って自己紹介するとかなり高確率で「瓦を作ってるんですか?」って聞かれます。確かに25年ほど前までは当社でも製造はしていましたが、今は完全に施工だけに1本化しています。
施工会社になったのにはいろいろな理由があるんですがその話はまたの機会に置いておいて、「瓦屋さん=瓦を作る人」という認識について考えてみました。
確かに「~屋さん」っていうと「~」の部分を作る人って意味合いが強いのは確かですね。でも「瓦屋さん」の場合はそれ以上に瓦を施工する職業があるって事を知られていない事が一番大きな要因ではないかと思います。

 

「屋根工事業」という職種を知らない人が多いようです。

 

まずそもそも住宅を建てる時に屋根の工事を誰がしているのかという事が知られていないんですよね。大半の人は大工さんが施工していると思っているようです。次に左官屋さんかな。瓦屋さんという職業を知っている人はその次くらいにランクインです。
嫁さんと知り合って間もない頃に「瓦屋さんっていう職業がある事を初めて知った」と言われましたし、友人や知人の中にも私と知り合うまでは瓦を専門にしている仕事があるとは思わなかったと言われた事があります。

 

知っていて当たり前ではないんです。

 

ここで大事なのは知られていない事ではありません。知られていない事を瓦業界の人間が認識していない事なんです。瓦業界の人間は大半が「瓦や瓦の工事は広くみんなが知っている職業で、選ばれていないのは瓦が重たい事や仕事がかなりキツい事が原因である」と思っています。現実はそもそも瓦の事を知らない人が大半でどんな仕事なのかという以前にそういう仕事がある事を知られていないんです。知られていないから選ばれていないんです。
SNSの普及で瓦業界も少しずつ瓦の事や仕事について発信するようになってきたけど、まだまだ知り合いに向けて発信してるだけに近いですね。もっと外に向けて発信して認知度を上げていかないといけないんです。
って力説してる自分自身がなかなか出来ていないんですが。
瓦も瓦葺きも本当は魅力一杯で知ってもらえれば選んで貰えるはずと信じて発信していきます。