姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

大事なのはメリットもデメリットもきちんと知っておくこと。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
日差しの強さが梅雨を通り越して真夏のように感じるけど、湿度が低いのが救いですね。日陰に入ったら少しの風でも涼しいと感じる事が出来るのは真夏にはない現象です。毎日こんな天気やったら暑くても仕事捗るんですが、今週末くらいから梅雨入りするのでは?って予報もあるみたいです。瓦屋さんは雨が降らないと仕事がないけど、雨が降り過ぎると仕事が出来ないのでほどほどがいいんですが。

 

瓦しか工事しないというイメージがあるみたいです。

 

地震が起こる度に「屋根は軽い方が良い」という風聞が流れて、特に新築住宅では瓦の採用が敬遠されて板金屋根が多く施工されるようになっています。当社は元々瓦を製造していた事もあって、陶器瓦の中でも特にいぶし瓦の工事をメインとして仕事をしています。それでもスレートや板金系の軽い屋根材も扱うんですが、長くいぶし瓦を扱っているイメージがあるためか「瓦しか工事しない」と思われている部分もあります。
会社としてのブランドイメージを考えるととても有難い事です。実際にはスレート系や板金屋根も取扱いはしていますし、建物の形状や構造を考慮して軽い屋根を勧める事もあるんです。

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軽い屋根には軽い屋根の重い屋根には重い屋根のメリットがあります。

 

巷で流れる噂では「瓦は重いからダメ」「軽い屋根は地震に強い」と言われています。本当のところはどうなのかを論ずると書きたい事がいくらでも出てくるし、これまでもいろいろ書いてるので、今回は結論だけを簡単に。
「軽い屋根ゆえのメリットデメリット、重い屋根ゆえのメリットデメリットがあるんです。」この一言に尽きます。
そもそも軽い屋根と言っても重量的にはそれなりにあるんです。瓦よりは軽いってだけで。重量以外のメリットとデメリットがあるのに「軽い、重い」だけを判断基準にしてしまうと後で大変な事になる事もあります。

 

大事なのはそれぞれのメリットデメリットをきちんと把握して選ぶ事。

 

家を建てたり、リフォームしたりする時には本当にいろいろな事を決めないといけない上にお金の算段なども考えないといけないので、施主さんは大変やと思います。
それでも先の事まで考えるときちんと自分が選ぶ材料のメリットとデメリットは把握しておかないといけないんです。でもそれを自分で調べていたらいくら時間があっても足りません。それを補うのがハウスメーカーの営業さんであったり、我々それぞれの分野の専門家やと思います。
我々が関わるのは主に工事が決まってからなので、仕様は決まってしまっているかもしれませんが、それでも自分が選んだ建材のメリットとデメリットを予め知っておけばイザと言う時に余裕が生まれると思うんです。
私は瓦が好きなので基本的には瓦を使って欲しいと思いますが、予算や好みなどを無視して何が何でも瓦と言うつもりはありません。お客さんが一番納得がいく選択のお手伝いが出来ればと思います。