姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

古建築を保存・活用するお手伝いをするヘリテージマネージャーの全大会でした

おはようございます。

 

 

唐突ですが、ヘリテージマネージャーってご存知の方、どれくらい

いらっしゃるでしょうか?

元は兵庫県建築士会で始まった制度で、国や県や市などの文化財

としては登録されていないけど、地域の象徴的な古い建築物を

登録文化財」として保存・活用するお手伝いをする人材の事です。

基本的に建築士の資格を持ち、60時間に及ぶ講習を受けて初めて

登録できるんですが、ここ数年で全国的な広がりになりつつあります。

 

きっかけは阪神・淡路大震災の後の復興時、完全倒壊を免れた歴史的な

建造物が数多く「建て直した方が早い」という理由で修理されずに

潰されてしまい歴史ある町並みが姿を変えてしまった事に危機感を

覚えた建築士会の方が有志を募った事でした。

ここ数年は2年に1度の講習となり、昨年度の修了者が13期目でした。

私は11期で修了しました。

兵庫県全域から募集して、修了したらそれぞれの地域に戻って活動

しているので年に1回全ての地域が集まって、どんな活動をしているのか

という報告と各期、各地域の交流を目的とした全大会を開いています。

 

古建築と一言で言っても木造の民家から築100年近い鉄筋コンクリート

ビルまで元の用途も診療所だったところもあれば工場や旅館、妓楼なんて

建物もあります。

共通しているのは、どの建物も元の用途では使われなくなり、持ち主が

代替わりした事によって残すのが難しくなったり、空き家同然になって

しまったりしている事でしょうか。

 

当然、一番大事にしないといけないのは持ち主の方の意向ですが、

修理や復元によって綺麗にして、なんとか活用出来ないか?という

問い合わせも少しずつ増えているようです。

私自身には大した力はありませんが、こういう仲間がいるというのは

とても心強いです。

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報告会が終わった後は日本盛酒蔵通り煉瓦館へ移動して交流会です。

日本盛さんの美味しい日本酒を飲みながらワイワイと普段は話せない

方々といろんな話に花を咲かせました。

瓦屋は私を含めて3名しか在籍していないのに出席してたのが私だけ

やったので、瓦の現状などについて聞かれる事が多くて、やっぱり

関心は持ってもらえてるんやと実感しました。

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最後は来年度の大会の担当地区の丹波篠山の代表の方へ今年度の阪神地区

の代表からのぼりが渡されて終了しました。

日常の仕事に追われているとなかなかこういう会に参加するのが難しく

なってしまうんですが、参加してみると改めて頑張って活動しないと

いけないなぁって思います。