こんばんは。
昨日は税務でしたが今日は瓦のセミナーでした。
全瓦連関西ブロックの「軽い屋根より丈夫な家&ZEH対策セミナー」に
出席してきました。
前半は建築物の構造計算に関する内容で学生時代以来の構造の話がとても
懐かしくて難しかったです。ラーメン構造とかピン構造とかトラスとか。
あの頃から感じていた違和感は今も変わってません。
木造の構造物の構造計算やのに材質に関わらず一定の数値が当てはめられて
同じ結果になっているんですよね。詳細に構造計算する場合には材質を考慮に
入れて計算するとか、数値的に差異が極小やから同じものとして計算するとか
そういった「お約束」があるのかもしれませんが・・・。
構造計算において重要なのは建築物全体の重量であって、屋根の重量が及ぼす
影響はそれほど大きくないのに屋根の重量にばかり焦点が絞られるのは他の
部分に比べて取り換えが容易だからってだけなんですよね。
今日の講習を受けて思ったのは、私たち工事業者が感覚的に分かっている事が
きちんとしたデータとして存在しているのにそれを活用しきれていないって
事でした。瓦という素材そのもにについても工法についても。
そしてそういったデータもきちんと世間に出して認知してもらわない事には
建築や構造の専門家である建築士の方でも「瓦は重たいからダメ」って誤解した
ままになってしまうって事ですね。
ちゃんとデータで示して説明したらきちんと理解してもられる事を誤解された
ままにしておかないって事がこれからの課題だと思います。
先日、テレビの報道番組でも瓦が何故地震で落ちるのかって事を検証した番組が
ありました。これまでは被害があったって事しか言われてなかったので一歩前進
ですね。
業界がもっと発信して瓦の事が再び当たり前に知られているように頑張ります。