姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

リフォーム工事には産業廃棄物が付き物。古瓦の処分場がどんどん減っています。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
兵庫県のかわらぶき技能検定がいよいよ3日後に迫っています。
受検者の1人が弊社に練習に来ていてラストスパートの追い込み
に入りました。
置いてある検定台は土曜日には検定会場に搬入するので練習出来
るのは明日が最後になるので、合格目指してもう少しだけ頑張っ
て欲しいですね。

 

古瓦の処分方法は??

 

屋根のリフォーム工事をすると大量の古瓦が出ます。私が業界に
入った頃はまだまだ規制も緩くて、瓦でも土でもまとめてダン
に積み込んで処理場に搬入していました。瓦も土もまとめて埋め
立てしていたようです。
それが10年ほど前には瓦と土は別々に処分しないと余分に予算
がかかるようになりました。埋め立てる場所がなくなってきた事
が原因なんですが、それまで分別も何もせずに何でもかんでも埋
め立てた事が問題になっていろいろと廃棄物処理業者に役所から
監査が入って行政指導されて分別が厳しくなった事も大きな要因
です。

 

瓦の色によってはリサイクルされる事もあります。

 

古瓦と一口に言っても色や材質などいろいろあるのは新品の瓦と
同じです。釉薬を使った陶器瓦は表面以外は赤いし、いぶし瓦は
割れた断面までいぶしの色になっています。
そしていぶしの古瓦はリサイクルしやすいと聞いた事があります。
粉砕して1~3センチくらいのサイズにするとアスファルト舗装
の基礎部分の砕石などに使われるそうです。
色瓦の古瓦は粉状になるまで粉砕すると赤い粉末になるのでアン
ツーカのテニスコートの土に混ぜたりする事もあるけど、そんな
に量が必要ではないのでリサイクルし難いとか。
そしてアスベスト含有のスレート瓦はリサイクル出来ないので今
でも埋め立てるしかないようです。

 

最近では造園やガーデニングに使われる事も。

 

最近では古い瓦を砕かずにそのまま造園やガーデニングの材料と
して使われる事も増えてきました。
花壇の土留めに使ったり瓦の形を活かしたデザインで埋め込んだ
りされているの見かける事が少しずつ増えてきました。
弊社にも年に何度か古い瓦を分けて欲しいという相談が入ります。
なぜか廃瓦を処分した直後に多いんですよねぇ。
そうそう、淡路島の西淡三原ICのすぐ傍にある「甍公園」には
たくさんの瓦を積み上げてオブジェ?のようなモノが作られてい
ます。なかなかあれだけの量の瓦が積みあがってるのを見る機会
はないと思うので淡路島に行く事があれば是非一度見てみてくだ
さい。
私自身にデザインのセンスがないのでなかなか踏み切れないんで
すが、会社の玄関前でやってみようかなぁ。
↓のようなイメージで。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20170126231549j:plain


ただ単に処分するだけってのは勿体ないですよね。