姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

決算書を読めない銀行員が増えてる?びっくりしたけど納得の内容でした。

こんばんは。


姫路の瓦工事店の表(おもて)です。
先日修理に出した愛車のAQUAが帰ってきました。代車に乗る
のも新鮮やけどやっぱり自分の車が一番ですね。

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金融業界で大きな変化が起こり始めているようです。

 

先日参加したセミナーで1冊の本を紹介されました。
「捨てられる銀行」(講談社現代新書橋本卓典著です。

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バブル崩壊後の不良債権処理のために整備された金融庁による金
融検査の手法が2015年に就任した森信親金融庁長官の鶴の一
声で大きく変わろうとしているようです。その内容や自助努力で
「お客さん」に選ばれるようになった地銀の実例などが紹介され
ています。
バブル崩壊後からこれまでの銀行では企業から預かった決算書を
検査マニュアルに従って数値を入力するだけで企業の成績が自動
的にはじき出されていました。その成績で融資可能かどうか判断
されているので、銀行員は自分が決算書を読み込む必要がなくな
ったんですね。そのせいで決算書を読めなくなっているというん
です。

 

言われてみれば・・・と思い当たる事がたくさんです。

 

私が会社に戻った頃はまだきちんと決算書を読める銀行員さんが
いらっしゃったように思います。そういう方にいろいろ相談に乗
ってもらっていたと両親からも聞いていたんですが、今はそんな
風に相談できる方ってあまりいません。
親父から代表を譲り受けていざ自分が会社を運営するようになる
といろいろとやってみたい事とかこれからの会社の方針とかを考
えます。というか考えないと会社が存続できません。
そういった先の部分を考える事が会社の代表の一番大事な仕事や
と思っています。そういう部分を評価しようという動きが森金融
庁長官の考えです。はっきり言ってこれまでの金融機関とは正反
対の動きです。
この本を読み進めていくとなんで金融機関がこれまでのような姿
勢で企業と相対するようになったのかとても分かりやすく書いて
あります。とてもとても思い当たる節がたくさんありました。

 

これが出来ないと銀行にも中小企業にも未来はないように感じます。

 

これから先地方の中小企業を支える地銀や信金が「事業性評価」
をどれだけ導入出来るかがとても重要になりそうです。
銀行さんの現場からは「いきなりそんな事言われても無理や」と
いう声が上がっているそうです。銀行さんからしたら金融庁の言
う通りにしてたのにそれが間違いやったから直せって言われても
今更って部分もあるんでしょうね。
でもここで変われなければ銀行にも将来はなくなってしまいます。
もちろん我々企業の側もきちんと将来についてのビジョンをきち
んと考えて計画を立てられないとダメです。
この本を読んでイマイチ納得出来てなかった銀行さんの対応の原
因を知る事が出来ました。これからどう付き合っていけばいいの
かというヒントももらった気がします。