姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

良いものやから選んでもらえるという妄想はそろそろ終わりにしよう。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
明日くらいから姫路は雨が続く予報になっています。まだ桜が満
開になってないから雨でも全部散ってしまう事はないとは思うん
ですが、週末が雨なのでゆっくり花見出来る機会がなくなりそう
です。

 

お客さんのところに営業に行くってとても大事です。

 

先日、悪徳訪問販売の業者に塗装と屋根の修理工事をしてもらっ
たのに直ってないみたいやから見て欲しいとの依頼があって、点
検した現場がありました。
確かに修理したと言っても割れた瓦のごく一部にコーキングをし
ただけで他に明らかに割れている瓦があるのに放置してあって、
とてもではないけど修理したとは言えない状態でした。
月に1回くらいはそんな点検を依頼されるんですが、つまりそれ
だけ訪問販売の業者はお客さんの所に足を運んでるって事です。
我々工事業者はあまりお客さんの所に直に営業に行く事はありま
せん。点検や修理、見積もりの依頼を待っているだけなんです。
お客さんの所に足を運んでるという一点のみを見ると訪問販売業
者の方がお客さんに知ってもらう努力をしているって言えるんで
すよねぇ。

 

「悪徳」業者を生み出したのは誰??

 

阪神淡路大震災の直後から「悪徳」と言われるような訪問販売業
者が横行して地震の度にあちこちで被害が出ていますが、これっ
て誰が悪いんでしょう??

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お客さんの足元を見るような金額でいい加減な工事をやってる業
者も確かに悪いです。でもそういう業者に付け入る隙を与えたの
は我々瓦業界やと思います。
震災直後で修理や点検の為の人員が足りなくてお客さんの所を回
り切れなかったという事情があるにせよ、きちんと情報を発信し
て世間一般に屋根や瓦について認識してもらう努力をしてこなか
った事が今に繋がっていると思います。

 

遅くなってもやらないよりはやった方が良いです。

 

とは言え、これまでの事の責任を云々しても現状が改善するわけ
じゃありません。大事なのはこれからどうするかです。
なんで今のようになったかしっかり把握出来ていればこれからは
同じ轍を踏まずに済みますし、これからどうすればいいのかって
方向性も見えてくると思います。
瓦の事だけじゃなく、もっと広い視野を持って自分が知ってる情
報をどんどん発信していろいろな人と関わりを持つようにしてい
く事が遠回りに見えても一番の近道じゃないかなって思います。