姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「ちゃんとしてる」ってどういう事なのか考えてみた。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
お客さんの所に現場調査に行ったり、工事中の現場の段取りに回る時に運転しながらラジオを聞いています。主にAMなんですが、1人で運転しているとついつい独り言でツッコミを入れてしまいがちです。

 

ラジオのCMにいろいろ考えさせられます。

 

ラジオのCMは普通に番組の間に流れているCMと番組内でパーソナリティーが寸劇を交えてやるCMがあるみたいです。健康食品やったり大手通販やったり車やバイクの買い取りやったりと本当にいろいろなCMがあるんですが、テレビと違って売りたい「モノ」が見えないので全てを言葉で説明する必要があるので聞いていると面白いんです。
私は見た事ないんですが、深夜にテレビの通販番組を見てるとついつい欲しくなるって聞きます。それがラジオやと昼間に聞いてるのに「すごいなぁ。そんなにいいんやったら買ってみる?」ってちょっと考えてしまいそうになるんです。
まぁ、実際には無理に買う必要のないものばっかりなので実際に買う事はないんですが。
そんなラジオCMの中でもちょっと前に流れていた「バイク買い取り」の企業のCMがとても印象に残ってます。「夜遅くてもスーツ着た社員がバイクの査定に来るので仕事が終わった後に電話してください。」「スーツ着てちゃんとした人が査定してくれるなら安心ね!」って感じでした。

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私の印象は「スーツ着てバイクを見る?胡散臭いなぁ」でした。だってバイクをちゃんと査定するには膝をついてバイクの下面を覗いたりとかも必要じゃない?って思うからです。なのに「スーツを着た人」が来るから安心って・・・何も知らない人に表面上だけで査定されるのは安心できないって思うのは私だけでしょうか??
瓦工事の現場調査を依頼されてお客さんの家に調査に伺いますってなった時にスーツ着た人が1人で来たら「何しに来た?」って言われると思うんです。
「ちゃんとしてる」って言ってもTPOはあるって事ですね。

 

作業服が制服やと思っています。

 

大学を出て就職してもスーツを着て出勤してたのは最初の10日くらいでした。ゼネコンで現場監督をやってたので配属が決まって出勤が本社ではなく現場になったらスーツ着なくてもよくなったんですよね。
それ以来、家業に戻ってきてもスーツを着るのは数ヶ月に1回くらいやったので30歳過ぎるまでスーツって特別な時に着る礼服ってくらいのイメージでした。30歳の時に異業種交流会の一八会に入会してから少しずつスーツを着る機会も増えてきましたが、未だにスーツを着て仕事をする事はありません。
むしろ私にとっては作業服が仕事をする上では「ちゃんとした」服やと思っています。

 

職人さんって「ちゃんとしてない」イメージが強いのかな?

 

バイクのCMの時に思ったんですが、ちゃんとスーツで来たって言われるくらい職人さんって適当なイメージを持たれてるんですかね?どんな業種でも職人の仕事って適当にやってるように見えるのは職人さんの腕が良くていちいち細かい軽量とかをしないからってのと、昔からのイメージで経理関係を丼勘定してると思われてるのが原因ですね。
本当の職人さんは誰よりも「ちゃんと」仕事をしています。それが職人の誇りですから。
それを分かってもらえてないのはやっぱり発信不足やからかなぁ。自分の仕事をちゃんと説明出来る職人さんがもっと増えるように我々がどんどん発信していかないとです。