姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

DIYが流行ってるけど出来る事と出来ない事の判断が大事です。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日の姫路は蒸し暑くて降りそうで降らないある意味梅雨らしい天気でした。こんな天気が続くと仕事が進まなくて困ります。

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これまでが梅雨の割に天気良すぎたのかもですが。この夏は猛暑の予報も出ているので熱中症対策のためにも今から暑さに体を慣らしておかないとですね。

 

屋根に上がるのは慣れていても危険なんです。

 

ここ数年、現場調査に行ってお客さんと話をしていると、「今までは自分が屋根に上がって直してたんやけどなぁ」って話をよく聞きます。それもほとんどが70歳を超えたお客さんです。
実際、屋根に上がって点検してる時に大屋根まで上がってくる方もいらっしゃいます。
ハッキリ言ってみてる方が怖い。屋根の上は慣れている我々でも怖いって思う事があります。落ちて怪我をしたって話もよく聞くし、私自身もヒヤっとする場面を何度か経験した事があります。
それくらい屋根の上は危ないんです。

 

DIYは楽しいけど限度があります。

 

自分で出来るDIYが流行っているせいか、本来ならプロがするような仕事まで自分でやろうとする人が増えてるという話もちらほら聞きます。道具も最近はプロが使っているのと同じ道具が簡単に手に入るようになったので慣れない人がやってもそれなりの仕上がりで出来る事も1つの要因ですね。
自分でやって納得がいく仕上げになったらとてもうれしいのはよく分かります。我々はそれが仕事のモチベーションになってますから。
でもそれも限度があります。プロはちゃんと道具を使うための資格講習を受けてどんな使い方をしたら危ないのかを把握しています。高所で作業する場合の注意点や禁止事項なども耳にタコが出来るくらい聞かされて、気を付ける事が当たり前になってるんです。

 

2mの高さでも高所作業になるんです。

 

意外と知られていない事ですが、地面から2mの高さで作業する場合でも労働安全衛生法では高所作業と認定されます。家の中で脚立を使ってちょっとする作業やから危なくないってのが実は一番危ないんですよね。
屋根の上なんてもってのほかです。同じ建築関係の仕事をしている他業種の職人さんでも屋根の上は怖いって言われるくらいなんです。
屋根の上で気になる事がある場合は瓦屋さんを頼ってください。知り合いに瓦屋さんがいない場合には建築関係の仕事をしている人に聞いてみたらどこかしらの瓦屋さんには繋がると思います。それでもだめなら「全日本瓦工事業連盟」で検索してもらえれば近くにある加盟店が検索できるようにもなっているので活用してください。自分で何とか出来るのは地面に立って手の届く範囲だけですよ。