姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

アンテナは常に広範囲に広げておかないとです。

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
台風一過で天気すっきりするかと思ったら朝からそこそこ雨が降っていて今日も現場仕事が出来ませんでした。
まぁ、姫路は今回の台風とは無縁やったんで台風一過と言えないかもしれませんが。

 

ハローワークに求人を出してきました。

 

正確にはハローワークに出していた求人情報の継続手続きです。私自身も少し前までハローワークに求人を一度出したらずっと情報が公開され続けてるって勘違いしてました。実際には公開期間は3ヶ月で、期間を過ぎると継続するための更新手続きが必要なんです。更新手続きをしないと過去に求人を出したという記録は残っても求職者の目には情報が届かなくなるんです。
この辺りが「ハローワークに求人を出してもさっぱり反応がない」理由なのかもしれません。
特に今は人手不足が深刻になりつつあるので、どの企業も求人を出してる状態なので1度出して反応がないからって放置してしまうと自分の会社が求人を出してるという情報そのものが仕事を探している人に届かないという事になってしまいます。

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そもそも瓦業界への入り口が分かり難い?

 

以前当社に居た職人さんが言ってたんですが、高校で卒業を控えて就職活動をしている時に先生に「職人になりたい」って相談してもそういう仕事を紹介してもらえなかったとの事です。
本人はその後、アルバイトしていたガソリンスタンドに給油に来た瓦屋さんのトラックを見つけて自分で直接就職したいと言いに行ったそうです。
昔は瓦を施工する時に「手元」と呼ばれる瓦葺きを補助する役割を担う職方さんがいました。そして人手が足りない時にその手元をアルバイトに来た高校生にやってもらって、その高校生がそのまま職人さんになるというのが昔の瓦業界への入職パターンでした。今は施工方法の簡略化と予算の問題から人件費を減らすための省力化で「手元」を使わなくなったんです。

 

10年後に平均年齢が10歳上がるかもという危機感。

 

私は今のままでは10年後の業界の平均年齢が10歳上がっているんじゃないかって思っています。
「求人出してもどうせ人は来ないから今居る人員でなんとかしよう」って話をあちこちで聞くんですよね。10年後の事を考えると今のうちに動いておかないと、平均年齢が上がるのは自分の会社だけじゃないのにそんな事を考えてるとあっという間に10年経ってしまいます。
入職者を募るのも入職してきた人を職人に育てるのも一朝一夕にはどうにもならへんって事をちゃんと考えておかないと「その時になったら考える」ではどうにもならなくなるかもしれません。
まずは4月から入った新人君をじっくりと育てていかないとですね。