姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

当たり前やと思ってた事を疑ってみませんか?

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
私が住んでいる地域はかなり田んぼが多く、うちでも稲刈りが始まって1ヵ月近くになりますが、周辺でも稲刈りがピークを迎えつつあります。稲刈り直後の田んぼでは鳥が餌を求めて鳩やら鷺やら烏やら鳶やらが集まっててこの時ばかりはケンカもせずにせっせとごはんを食べています。

 

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少子高齢化が本気でヤバイ?

 

先日本屋さんで見つけて購入した本の1冊に「未来の年表」があります。この本は現在の少子高齢化がどれだけ深刻な問題なのかという事がかなり分かりやすく解説してあるんですが、読めば読むほど今の状態がよろしくないのに即効性のある解決手段がないという事に焦りを覚えてしまいます。
東京の23区内でも消滅する可能性のあるところがあったりしていて都会でも油断出来ない状況だとの事です。
建築業界でも職人のなり手が減っているのは実感として感じている事ですが正直な話そこまで深刻に考えていませんでした。

 

空き家の問題も待ったなしです。

 

少子高齢化と共に空き家の問題も論じられていました。今現在でも空き家は800万戸あると言われています。そのうち6割ほどがマンションなどの集合住宅で残りの4割が一戸建てなんですよね。それだけ住宅が余ってるのにまだ年間100万戸近くの新築住宅が建てられているんです。
住宅業界はこれまで新築に支えられていた部分が確かにあるかもですが、毎年100万戸以上増えている状態を誰も不思議に思わなかったのかな?って事が気になります。私はこの業界に入った時に疑問に思いました。増え続けてる割りに取り壊される住宅って少ないなぁって。
それが最近になって立派な家やのに空き家になっていて傷む一方の家の修繕仕事が増えてきました。それでもまだ新築が増え続けてるんですよね。

 

家は使われないと傷むのが早いです。

 

空き家が問題になるのは放置されると傷むのがとても早くて景観が悪くなる事と倒壊する可能性が高くなる事が理由です。家って使われないとびっくりするくらい傷むのが早いんですよね。
特に屋根は空き家になったら数ヶ月で草が生えてきたり瓦がズレたりします。空気の流れがなくなって湿気が逃げなくなるのが原因じゃないかと思うんですが、そうなると雨漏りにも繋がるし使われていなければ雨漏りにも気付かないので木材が腐っている事にも気付かず対処が遅れてしまいます。
行政が取り壊しや修繕を代執行出来るようになってますがまだまだ個人の資産を勝手に触る事には抵抗があるのか事例そのものは少ないんですよね。
人口の問題と一緒に空き家の問題も解決していかないとです。