姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

火遊びはダメやけど火の面倒を見るのは楽しいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
冷え込みがキツい日が続いていますね。家の中でエアコンを付けているとトイレなどで廊下に出た時の寒さにちょっとびっくりします。ヒートショックってこういう時に起こるんやなぁって実感しました。

 

「とんど」が開催されました。

 

今日は地元の自治会主催で「とんど」が行われました。この「とんど」全国的にこの呼び名で通じるのかと調べてみたら正式には「左義長」というそうです。小正月に行われる火祭りで門松やしめ飾りなどで迎えた歳神をそれらを焼く事によってお送りするという祭事で地域によって「とんど焼き」「とんど」「どんど」「どんど焼き」「どんどん焼き」「さいと焼き」などいろいろな呼び方があるようです。
最近では田んぼが減ってしまった事もあって藁の確保が難しかったり、火を点けられるほど広い場所がなくなってしまってる事もあって少しずつ開催される場所も減ってきてるみたいですが、私の地元では場所は何回も変わってますが、子供の頃からずっと続いている行事なのでこのままこれからも続いていって欲しい行事ですね。

 

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ちゃんと消防に連絡していても驚く人もいるかも。

 

とんどは竹で骨組みを組んで藁を積んで作るんですが、うちの地元ではだいたい5mくらいの高さになるので、そこに火を点けると火柱も上がるし煙もかなり凄い勢いで出ます。町内の他の自治会で消防に連絡を忘れていて通行人に通報されて消防車が出動したって話を聞いた事があるけど、事情を知らない人が通りかかってあの煙を見るとそりゃびっくりして通報してしまうなって納得してしまうくらいの火勢です。
いつもはとんどに火をつけてある程度時間が経った頃にのんびりと家の正月飾りを持って行ってるんですが、今年からは消防団として点火前から参加しました。自治会の人からの依頼で点火前にドローンによる空撮もやったんですが、ドローンを用意すると珍しいからか子供も大人も関係なく群がってきたのでちょっと焦りました。点火してしまうと気流の関係で上手く飛ばせないので撮影は点火前の少しの時間だけでした。

 

普段は火遊びしたら怒られるけど今日は大丈夫のようです。

 

火がある程度回って、竹の骨組みが弱って倒れてしまうと我々消防団が燃え残らないように藁を広げたり集めたりして火をコントロールします。これが見た目よりも重労働で3mくらい離れていても火傷するかって思うくらい熱くてあまり長時間続けての作業が出来ません。それでも2時間ほどで燃え尽きるようにするんですが、少し火が弱って近付けるようになった所には子供たちが近寄ってきて火遊びをするんです。
普段は火遊びしてると怒られるんですが、今日はたくさんの大人が見てる事もあってよっぽどの事がない限り怒られないので喜んで火遊びしていました。
近付けないくらいの勢いの時は若干の恐怖もあってしっかり作業するけど、もう少しで燃え尽きるってくらいになってくると燃え残りがないように面倒見るのがちょっと楽しかったです。