姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

人手不足は色んな所に影響を及ぼしてます。

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

毎日あちこちの現場へ調査や資材の搬入で走り回っていると車の走行距離がめちゃくちゃ延びます。軽トラやダンプ、自分の車といろいろ乗り分けてるんですが、それでもオイル交換のスパンが短くて車屋さんにびっくりされます。

忙しいのは有難い事やけど、そろそろ一人では無理が出てきそうなので何とかしないとです。

 

技能検定試験の季節になりました。

 

今年も技能検定の季節がやってきました。毎年恒例の検定前の講習を今年もやります。今日はその準備です。去年に続いて今年も当社が講習会の会場になったので、倉庫内の在庫の瓦を移動させて会場の設営が出来るように朝からバタバタしてました。

今年は兵庫県は7名受験でそのうち5名が講習を受けます。去年は9名受験で7名が講習を受けてたのでちょっと少ないですが、受検者が毎年途切れずに居るだけでも喜ばないといけないのかもしれません。

 

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少ないのは受検者だけではありません。

 

職人さんが減った事によって技能検定の受検者が減っている事も問題やけど、受検者の採点をする検定員の確保も難しくなっています。

本来であれば検定員は1級の技能士を持っているべきなんです。更に言うなら1級の中でも「指導員講習」という1週間ほどがかる講習の受講者でないとだめなんじゃないかと思うくらいです。

でも1級を持っている職人さんは休みの日に検定員なんてなかなかやってくれません。組合に加盟している会社の社長さんでも現場に出て仕事をする人と社長業だけしている人に分かれていて、社長業だけしている人は実技試験を突破するのが難しいんです。

そこで検定員を2回やると学科試験だけで1級の技能士が取得できる特例が適用される事があるみたいなんですが、技能士の資格すら持っていない人が検定員をやってもいいのか?って思います。

 

せめて実技試験くらいは受けてほしいです。

 

技能士を自力で取得した身としてははっきり言って不公平やと思います。検定員は丸一日拘束されてしまうので、なり手がいないというのは分かります。

だから資格持ってない人が検定員になるのもある意味仕方ない事やとは思います。でもそれで資格が取得出来てしまうと試験する意味がなくなります。

学科試験免除なら分かるけど実技試験免除はちょっと問題ありじゃないかなぁ。

最低限、実技試験を他の人と同じ条件で受検して採点の時に点数上乗せするくらいにしとかないと、実力のない1級技能士ばっかりななってしまうんじゃないかと思います。