姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

技能検定は受検する側も準備する側も前日までの段取りが全てです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
寒波の後の雨は気温が高めでも冷たく感じますね。朝から雨で現場作業はほとんど休みになったけど、現場確認と技能検定の準備とで濡れてしまったので風邪ひかないように気を付けないとです。

 

技能検定の準備をしてきました。

 

今年は例年よりも2週間遅れての開催となった兵庫県のかわらぶき技能検定の実技試験が明日に迫っています。会場の設営をする青年部の行事が重なっていた事が主な理由なんですが、毎年この時期の土曜日は検定の準備をお手伝いしないといけなくて最低でも午後から、最近では朝から会場であれこれ準備しています。
去年、今年と会場は神戸市にある「神戸技術高等専門学院」というところの体育館を借りています。
この体育館、2階にある上に階高が高いので架台や材料を持って上がるのに一苦労するんです。階段も狭いのでなかなか思うように作業が進みません。それでも青年部の仲間が10人ほどは集まってくれるので今回もどうにか無事会場設営が終わりました。

 

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実技試験の会場に困ります。

 

ここ数年、実技試験の会場を探すのが大変になっていると聞いています。昔は検定をするのに、県立の施設の体育館などを借りていたんですが、かわらぶきの作業はかなり埃が出るうえに瓦で床に傷がつく可能性もあって、あまりいい顔をされなかったんです。それが近年、より顕著になって断られる事も増えてきました。受検者が減ってしまって予算を確保する事も難しくなってきたんですよね。10人以下の受検者のために広い体育館を借りるのはもったいないって意見も出てきてます。
私が2級を受けた時は1級2級合わせて30人近くいました。1級の時でも15人程度はいたんですが、ここ数年は多くても合わせて10人前後なんです。それだけ若手の職人さんが減ってるって事なんですよね。受検者の平均年齢も上がってきているようで今年は30歳を超えていたと思います。

 

マナーの問題も大きいのかもしれません。

 

会場候補の体育館に断られる理由の1つにマナーの問題もあったように聞いています。運営側も受検側も職人さんの集まりなので休憩時間や待ち時間にはかなりの人数が煙草を吸うんです。今でこそかなり分煙が進んできて喫煙場所以外では吸ってはいけないという空気が出来ていますが、昔は喫煙場所とか関係なく吸う人も多くて吸殻のポイ捨てもかなりあったみたいです。今では現場でも吸う場所が決まっているのが当たり前なのでかなりマナーは良くなったと思うんですが、それでも昔から定着してしまったイメージはなかなか覆りません。
職人さんのイメージアップもこれから考えていかないといけない問題なんやと検定の準備をしながら考えてしまいました。