姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

女性の職人さんもいない訳ではないけど、やっぱり建築系の職人さんは男性ばかりです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
毎月末になってくるといろいろな会議が重なってきます。今月も今週から来週にかけて夕方から夜にかけて出席しないといけない事が多くてなかなか家でゆっくりする時間が確保出来なくなります。仕事に影響が出ない時間なのでまだなんとかなってますが、来月は昼間にも出ないといけない日が続くので今からあれこれ段取りを考えておかないとです。

 

ものづくり大学の体験教室を指導してきました。

 

今日は恒例になっている兵庫県立ものづくり大学校でのものづくり体験教室でした。県内の中学生に向けて様々な職種の職人さん達が職業体験を指導しています。瓦葺き技能士会から指導に行くようになって今年で4年目で毎年平均して5回ほど参加しているのでかなり慣れてきました。今日の生徒は中学1年生で合計11職種の職人さんが集まりました。
この体験教室では希望の職種に行けるかどうかが学校の方針によってかなり変わるようで、調理系などの女子が好みそうな職種に男子が入っていて瓦葺きのような力が必要なところに女子が入ってる事もあれば、今回のように瓦葺きは男子だけ、調理系は女子だけという組み分けになる事もあります。
ある程度は生徒の希望を聞きながら人数が平均的になるように振り分けられているようなんですが、たまに自分がやりたかったのとは違うとこに来てやる気なさそうにしている子もいるのが面白いですね。今日はそんな生徒はいなかったのでやり易かったです。

 

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職業選択に男女差があってはいけないのは分かります。

 

求人広告を出す時でも男性に限った求人は出せなくなっています。職業選択に男女差があってはいけないっていうのが理由なのはよく分かりますが、男性向きの仕事、女性向きの仕事は間違いなくあると思います。瓦の仕事にも女性の職人さんはいらっしゃいますが、作業内容を考えるとどうしても男性向きではあると思います。男性でも慣れない人は続けられないくらいの重労働でかなり腕力も必要とされるからです。もちろん、女性の細やかさが必要な部分もあるし、個人的にはもっと女性の職人さんが増えてもいいとは思ってるんですが、作業内容を考えると女性が進んで瓦葺き職人を選ぶ事は稀なんじゃないかというのが本音です。

現場は女性の監督が増えてきました。

 

建築現場では最近は女性の現場監督が増えてきました。私が現場監督をやっていた頃は女性の現場監督ってほとんど見かけたことないんですが、最近はどこの会社でも1人はいらっしゃるような気がします。もちろん、会社の規模によってはいない所もありますが。他に建築系で女性が増えたと感じるのは大型トラックの運転手ですね。こちらは私が現場監督をやってた時代から見かけるようになっていました。それだけ女性が働ける環境が整ってきたって事ですね。それでもまだ職人の世界では少数です。元々入職者が少ない世界なので仕方ない事なのかもしれませんが、職人仕事に対するイメージが先行してしまって女性から敬遠されているのも要因ですね。
ものづくり体験教室で男子生徒相手に指導しながらもっと女性にも仕事を知ってもらいたいって感じました。