姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

地域に応じて断熱材と遮熱材を使い分けると快適な住宅になります。

こんにちは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
雨が上がったら急に冷えてきました。ちょっと暖かいのに慣れてきたので寒いのが堪えます。
週末は更に冷え込む予報も出てるので風邪ひかないように気をつけましょう。

 

エアコンを使う事が前提の家は疲れそうです。

 

住宅を新築したりリフォームしたりする時によく「高気密高断熱」という謳い文句を耳にします。「住宅の気密性を高めて断熱材をたくさん入れて冷暖房の効率を良くしたら電気代が安くなりますよ」っていう内容なんですが、高気密高断熱にするとそれだけで予算結構かかるんですよね。そして高気密化してしまうとエアコンを使うのが前提の家になってしまうんです。
換気も機械を使った強制換気しないといけなくなるので、停電した時には気がつかないうちに酸欠になる事もあります。
何より断熱材は熱を溜め込んでしまうので夏場はいつまでも暑いままになってしまいます。

 

遮熱材と断熱材の違いって何?

 

「断熱」と似たような考え方として「遮熱」というものがあります。
熱の移動方法は「対流」「伝導」「輻射」の3つしかありません。「対流」は空気の流れによって熱が移動する事で、ドライヤーをイメージして頂くと分かりやすいです。「伝導」は物質を伝わる事によって起こる熱移動でフライパンのイメージですね。最後の「輻射」は赤外線が当たる事によって熱が発生するもので、太陽の光が暖かく感じたり電気ストーブが暖かいのはこの輻射によるものです。
断熱材は熱を内部に溜めて熱の移動を遅らせる事によって室内の温度変化を緩やかにするもので熱移動では「伝導」の部分に対応したものです。
対して遮熱材は赤外線を反射する事によって熱の発生を抑える材料で、「輻射」に対応した材料なんです。

 

選択肢は多い方がいいですよね。

 

先日、遮熱材「リフレクティクス」の販売元である株式会社佐武さんから遮熱施工技士の更新の案内が届きました。去年のちょうど今頃に福島県まで講習を受けに行ったんですが、もう1年が経つんです。早過ぎです。うちでは元々瓦の下に入れる断熱材は取り扱っていたんですが、どうせなら両方取り扱える方がいいと思って取得しました。
この講習でも使った断熱材と遮熱材の箱を使った実験では1時間ほど電気ストーブを使って温めた時の内部の温度が断熱材の方が5度も高かったんです。同じ実験が当社でも出来るので興味がある方は来てみてください。

 

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そしてこの「リフレクティクス」、幸せボンビーガールというテレビ番組でタレントの森泉さんの家に採用されています。3月13日の放送で取り上げられるようです。