姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

工事現場と言っても住宅ではそれ程大きな重機は使いません。

こんにちは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

今日で3月も終わりですね。本当に1年のうちでも最初の3ヶ月は時間が経つのが早いように思います。いろいろな行事が重なるから仕方ないと言えば仕方ないんですが、私は今年は出張やイベントが立て続けにあったから特に早かったです。

 

住宅の工事現場にはほとんど重機が入りません。

 

一口に工事現場と言っても高層ビルから一般住宅まで高さも広さも規模も様々です。建設機械や重機と呼ばれる「クレーン」や「ショベルカー」、「ダンプカー」は小さい子供に人気の建設機械ですが、実は一般住宅ではほとんど使う事がありません。

基礎の工事の時に生コン車が来るのと上棟の時に「レッカー車」と呼ばれる移動式クレーン車(ラフタークレーン)が来るくらいですね。後はせいぜい材料搬入の時に4tトラックに小さいクレーンがついた「ユニック車」が来るくらいです。

その機械類も工事期間中に合計して1週間程使えばいい方です。後は人力と電動工具で家を建ててしまうと考えると凄くないですか??

 

大規模な工事現場は重機がないと成り立ちません。

 

私がこれまで経験した中で一番大きい重機は前職の現場監督やってる時に使った250tレッカーです。単独では一般道を走らせてはいけなかったので誘導車をつけて深夜の間に移動させておいて現場に入れるのは早朝でした。現場に入れてもそのままでは使えず、現場内で組み立てる必要があって、組み立てる為に100tレッカーが2台必要というとんでもないものでした。ちなみに住宅の工事で使うレッカーが大きくて25tですね。この25tや100tと言うのは最大吊り下げ重量のことで25tやとレッカー車の真横にあるものなら25tの重さまで吊り上げられるという事です。当然、吊り上げるものが車体から離れれば離れる程吊り上げる事が出来る重量は軽くなっていきます。

 

高層ビルの現場は「タワークレーン」がないと成り立ちません。

 

どれだけ大きなクレーン車でも高層ビルとなると上の方までは届きません。高層ビルでは「タワークレーン」という固定式のクレーンがあってはじめて成り立つんです。

建設中のビルのてっぺんにクレーンがあるのを見た事がある人も多いと思います。あれです。

タワークレーンは組み立て式になっていて、上に伸びていく時には自分が上に上がる為の資材を自分で吊り上げて組み立てるんです。解体する時も分解した部材を自分で吊って下に下ろします。子供の頃はビルの上のクレーンを最後にどうするのか不思議でしたが建築の世界に入って納得しました。

このタワークレーンのおかげで100年以上工事が続いているスペインの「サグラダファミリア大聖堂」の工期が大幅に短縮されて2026年には完成が見込まれるようになりました。

新婚旅行で一度行ったんですが、凄かったです。完成したらまた行きたいっす。

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